▒▒▒

『やぁ、やぁ、皆さん。

こんにちは、いや、こんばんは、かな?まあどっちでもいいや。


ここは、そうだな。夢の中みたいなところさ。

キミには、ここで私の話を聴いてもらう。


え?私は誰だって?

そんなことどうでもいいじゃないか。そうだなぁ、《語り手》とでも呼んでよ。


え?何を話すんだって?

ごめんね、それは答えられないなぁ。実をいうとまだ何を話すか決めてないんだ。


ただ、ひとつ言えるのは、

私の話は全部、どこかの、誰かの話だ。

私にはそれしかできないからね。


え?どうしてだって?

それは話せないなぁ。


まぁ、私もイロイロ、あったんだよ。


そんなことより、だ。


そろそろ本題に入ろう!


私が話すことを決めたい。

キミは、キミ達はどんな話が聴きたい?


世界を救った勇者の話


世界が壊した魔王の話


復讐を誓った冒険者の話


地に落ちたかつての英雄達の話


どんな話だっていい。


人に限らなくたっていいよ!


例えば、そうだなぁ。


孤独に生きた龍の話


仲間と生きた狼の話


持主に捨てられた本の話


落し物を拾った樹の話


キミが聞きたい話でいい。

さぁ、言って。


え?なんだい?

キミはそんな話が好きなのかい?


え?できないだろって?

そんなことないさ。


その類の話ならいくらでもあるからね。

何しろ、世界は広いから。


いいよ、話してあげる。


その変わり、できるだけ楽しみながら聞いてね。


キミが望んだ話なんだから。


それじゃ始めるよ。


キミが望んだ“▒▒▒”の話を─────』

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