第3話 仕事始めのお話

「はぁ」朝起きて何度目だろうかのため息と共にバス停へ行く途中電話がかかってきた。

「やあ橘くん、バイトを始めないかい」

そう言ったのは若そうな男性の声。

(なんでオレのこと知ってんだ、キモ。)

そう思って電話を切ろうとするが切れない。

「私が貴方のことを知っていることに疑問を持つかもしれませんが、私にとって貴方はとても良い人材なのですよ」

「はぁ、でそんなオレに何があるんですか」

「話しを聞く気にはなってくれたみたいですね橘くんではバイト代の方を…」

「いや、その 橘くん ってのやめてくれないか、てかオレ学生だぞ、バイト禁止校だぞ」

「あぁ、そこら辺は大丈夫ですよ。今スマホにあるデータをダウンロードしていますので。それを踏まえてから考えていただきたいです。バイト代はその後で」

そう言った後で電話が切れた。

「本当にスマホに変なアプリが入ってる」

ピロリン通知を見て固まった

"魔法戦士の減らし方"

「あっ、バス」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

魔法戦士に関するお仕事 シャルファート・ルーン @Yuzulemon37

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る