縛られた男

 質問できるのは開始から50分後からです。ですが解放されてから5分の間は眩しさに目がやられている上に自分の状況を知りたがって会話になりません。


 判定はシークレット、クリティカルで不機嫌になって以降答えなくなる、成功で怒鳴るだけ、失敗で政治家のような答えになってない答えを、ファンブルで最もらしい嘘をついてきます。


 心理学などでファンブルならば観察されてることに気が付かれて追加の質問を、失敗で強い不安を、成功で何かを隠していることを、そしてクリティカルでスマフォの向こうの人物に心当たりがあるようだが拷問しても喋らないだろうとわかります。


 また会話の中に「小さい」「短い」「爪楊枝」等を連想する言葉が入ると爆弾そっちのけで暴れ回ります。


 Qあなたは誰ですか?

 A(失敗)見てわからないのか?

(ファンブル)市長だ。


 Qなんでこうなったか?

 A(失敗)貴様らはやったくせに白々しい。

(ファンブル)昨日、仕事が終わって、キャバクラで飲んで、記憶が飛んで、起きたら真っ暗、座らされていた。


 Q犯人に心当たりは?

 A(失敗)知らん!

(ファンブル)秘書だ。あいつは私のストーカーだ。


 Q薬、凶器、その他悪人の証拠っぽいものに対して

 A(失敗)知らん! 爆弾と一緒に持ち込まれたのだろう!

(ファンブル)秘書だ! 秘書が全部やった! 私のではない!


 Q悪い人ですか?

 A(失敗)なんて無礼な。貴様、顔を覚えたからな。

(ファンブル)財政削減で大鉈を振るった! 天下りも減らした! 善悪は別にして敵は多い!


 Q腕や首周りの傷について

 A(失敗)ノーコメントだ。

(ファンブル)人には触れられたくない過去だってあるんだ。だがこれだけは断言する。これは事故で負った傷、それも自損だ。私以外に被害者はいない。


 その他、不都合な質問や矛盾への指摘に対しては黙ってしまいます。

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