第9話僕の取った選択肢

紺色の蝶の冷たい影が背中を押す。

金色の蝶の光が手を差し伸べる。


心の中で揺れ続けた迷い――

死を受け入れるか、生を掴むか。


僕は決めた。

光に向かって手を伸ばす――

その瞬間、闇は後退し、紺色の蝶はひらりと消えた。


胸に差し込む暖かさ。

生きることを選んだ僕の体は、光に包まれ、震えるほどの希望が広がった。


それは、ただの生ではなく、紺色の影を抱えながらも前へ進む力だった。

僕は金色の蝶とともに、新しい明日へと歩きだす。


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