『俺達のグレートなキャンプ121 飢餓状態でレモネード販売だ』
海山純平
第121話 飢餓状態でレモネード販売だ
俺達のグレートなキャンプ121 飢餓状態でレモネード販売だ
朝8時。山間のキャンプ場に朝霧が立ち込める中、石川のオレンジ色のテントがガサガサと音を立てた。ファスナーが勢いよく開かれ、中から寝癖で髪がぼさぼさになった石川が這い出してくる。彼は立ち上がると大きく背伸びをし、清涼な朝の空気を胸いっぱいに吸い込んだ。
「よーし!今日もグレートなキャンプの始まりだ!」
石川の威勢の良い声がキャンプ場に響く。隣の緑色のテントからもぞもぞと音がして、千葉が顔だけ外に出した。寝癖で髪が立ち上がっているが、目はくりくりと大きく開いて期待に満ちている。
「おはようございます石川さん!今日はどんなグレートなキャンプですか?」
千葉がテントから体を出しながら、頭をぼりぼりと掻く。彼の純粋な笑顔が朝日に照らされて輝いている。
「ふっふっふ...千葉よ、今日のキャンプは史上最高にグレートだぞ!」
石川が胸を張り、腰に両手を当ててドヤ顔で立つ。その不敵な笑みを見て、少し離れた青いテントから心配そうな声が聞こえた。
「石川...また何か変なこと考えてるでしょ...」
富山がテントから出てくると、眉間に深くしわを寄せながら石川を見つめる。彼女は髪をきちんと結び直しながら、不安そうに眉毛をひくひくと動かしていた。
「変だなんて人聞きの悪い!今日のキャンプは『飢餓状態でレモネード販売』だ!」
石川の堂々とした宣言に、千葉の目がさらにキラキラと輝く。一方で富山の顔は見る見る青ざめていく。
「飢餓状態で...レモネード販売...?」
千葉が首を小鳥のようにかしげながら、興味深そうに石川を見上げる。富山は額に手を当て、深いため息をついた。
「はい!まず俺たちは24時間完全断食状態に入る!そして飢餓状態になったところで、キャンプ場の入り口でレモネードスタンドを開くんだ!空腹の極限状態で接客することで、お客さんにより深い感動を与えるという画期的なキャンプだ!」
石川が興奮気味に両腕を大きく振り回しながら熱弁する。千葉は「おお〜!」と感嘆の声を上げて手を叩き、富山は両手で頭を抱え込んだ。
「それのどこがキャンプなのよ...というか危険すぎるでしょ!」
富山が両手をブンブンと振って反対するが、石川は聞く耳を持たない。
「富山、心配するな!俺は昔、3日間何も食べずにキャンプしたことがあるんだ!」
「それ遭難でしょ!!」
富山が全身を使って激しくツッコミを入れる。その時、千葉がぱちんと手を叩いた。
「面白そうですね!飢餓状態での接客...確かに今までにない体験です!」
千葉の純粋無垢な笑顔を見て、富山はさらに深く頭を抱えた。
「千葉君まで...」
午前10時。3人は折りたたみテーブルを囲んで最後の食事を摂っている。石川は既に気分が高揚しており、おにぎりを豪快にかじりながら拳を振り上げた。
「よーし!この朝食が最後だ!明日の朝まで何も食べないぞ!」
千葉も真似して力強くうなずき、自分のおにぎりを大きな口で頬張る。
「はい!グレートなキャンプのために頑張ります!」
一方、富山は心配そうにパンを小さくちぎちぎと千切りながら、口に運ぶ手が震えている。
「本当に大丈夫なの...?倒れたりしない?」
「大丈夫だ!俺たちには気合がある!」
石川が拳を握りしめて力強く答える。その時、隣のサイトにテントを張っている中年夫婦が、心配そうにこちらをちらちらと見ているのが見えた。
午後2時。断食開始から4時間が経過。石川たちはキャンプ場内でレモネードスタンドの準備に取りかかっている。石川は大きな段ボール箱から黄色いレモンを次々と取り出しながら、まだまだ元気いっぱいだった。
「よし!レモン200個!砂糖も氷も大量だ!完璧な準備だ!」
千葉も段ボールに大きく「飢餓状態レモネード」と文字を書き始める。しかし富山は既にテーブルにぐったりと突っ伏していた。
「私、もうお腹空いて力が出ない...」
富山の声は弱々しく、顔色も悪くなっている。
「富山!まだ4時間だぞ!気合だ気合!」
石川が富山の肩をバンバンと叩くが、富山は弱々しくうめくだけだった。
午後6時。断食開始から8時間が経過。キャンプ場の入り口には手作りのレモネードスタンドが設営されている。折りたたみテーブルの上には大きなガラスのピッチャーが置かれ、手書きの看板には「石川一家の飢餓状態レモネード!愛情こもって一杯200円」と書かれている。
「完成だ!いよいよ開店だ!」
石川が看板を掲げるが、顔は青白く、額にじっとりと汗が浮かんでいる。千葉もまだ元気だが、少しふらつき始めており、レモンを絞ろうとする手がプルプルと震えていた。
「石川さん、お腹空きすぎて手が震えてきました...でもグレートです!」
富山は完全にダウンしており、椅子に座ったまま目を閉じている。
「私はもうダメ...意識が...朦朧と...」
その時、キャンプ場に入ろうとしていた4人家族が立ち止まった。小学生の男の子が興味深そうに近づいてくる。
「あの...レモネード屋さんですか?」
石川は急に商売人モードに切り替わり、営業スマイルを浮かべるが、顔の青白さは隠せない。
「いらっしゃいませ!こちら飢餓状態で作る特製レモネードです!」
お母さんが困惑した表情で首をかしげる。お父さんも心配そうに眉をひそめている。
「飢餓状態...?」
「あ、えーっと、それは...」石川が説明しようとした瞬間、目の前のピッチャーに入ったレモネードの黄金色が目に飛び込んだ。甘酸っぱい香りが鼻をくすぐり、石川の胃袋がぐるぐると鳴り始める。「う...うまそう...」
千葉も同じようにレモネードを見つめ、ごくりと唾を飲み込んだ。「石川さん...これ、飲んだらダメですよね...?」
「ダメだ!グレートなキャンプのためだ!我慢するんだ!」石川が自分に言い聞かせるように叫ぶが、声が震えている。
「あの...大丈夫ですか?顔色が...」お母さんが心配そうに近づく。
「大丈夫です!これぞ飢餓状態の究極のおもてなしです!一杯いかがですか!」石川が無理やり笑顔を作るが、目はレモネードから離れない。
小学生の男の子が「面白そう!飲んでみる!」と200円を差し出す。千葉がふらつきながらレモネードをコップに注ぐが、その時レモネードの雫が手にぽたりと垂れた。千葉は反射的にその手を舐めそうになって、慌てて手を引っ込める。
「あ、危ない!つい...」
男の子がレモネードをごくごくと飲み、「美味しい!」と笑顔になる。その光景を見て、石川の胃袋がさらに大きな音で鳴った。
「ぐるるるるー」
「石川...お腹の音がすごいことになってる...」富山がぐったりしながらつぶやく。
午後8時。断食開始から10時間。夕暮れとともに涼しくなったキャンプ場に、次々とお客さんが訪れるようになった。石川たちの奇妙なレモネードスタンドは、なぜか大人気になっていた。
「この飢餓状態レモネード、なんか深い味がするわね」40代の女性が感心している。
「作り手の魂が込もってるのかしら」連れの女性も頷いている。
石川は営業スマイルを保ちながら、内心では激しい葛藤を繰り広げていた。目の前で美味しそうにレモネードを飲む人々を見るたびに、自分も飲みたい衝動が押し寄せる。レモンの爽やかな香りと、砂糖の甘い匂いが混じり合って、鼻の奥を刺激し続けている。
「いらっしゃいませ...」石川の声がかすれている。コップを持つ手がガタガタと震え、注ぐレモネードがこぼれそうになる。
千葉はもうまともに立っていられない状態だが、それでも笑顔で接客を続けていた。「ありがとうございます...これ、本当に美味しいんですよ...僕たちは飲んでませんが...」
「え?作った人が飲んでないの?」お客さんが驚く。
「それが飢餓状態の神髄なんです!」石川が震え声で答える。しかし心の中では「一口だけ...一口だけでも...」という悪魔の囁きがこだましている。
富山は椅子に座ったまま、もう意識が朦朧としている。「私...もう限界...レモネードが...天使に見える...」
午後10時。断食開始から12時間。暗くなったキャンプ場で、レモネードスタンドだけが明るく照らされている。石川たちはもうボロボロの状態だったが、お客さんは途切れることがなかった。
「すいません、10杯ください!」大学生のグループが現れた。
「10杯!?」千葉がよろめきながら驚く。
石川は手を震わせながら10杯分のレモネードを注いでいく。コップに注がれる黄金色の液体を見るたびに、喉がカラカラに乾いているのを感じる。一杯、また一杯と注ぐたびに、「これを飲めばどんなに楽になるだろう」という思いが頭をよぎる。
「石川さん...僕、もう...」千葉がふらりとよろめく。
「千葉!しっかりしろ!あと少しだ!」石川も限界だったが、なんとか励まそうとする。
大学生たちがレモネードを飲んで「うめー!」と歓声を上げる。その声を聞きながら、石川の口の中に唾液が溢れてくる。レモンの酸味と砂糖の甘味を想像しただけで、胃液がじゅわりと出てくる感覚がした。
「うう...飲みたい...」石川が小さくつぶやく。
「石川...私たち、何やってるの...」富山が涙目になっている。
深夜12時。断食開始から14時間。キャンプ場は静まり返ったが、石川たちのレモネードスタンドには夜遅くまで起きているキャンパーたちが訪れ続けている。
「夜中のレモネードなんて風流だね」中年の男性が一人でやってきた。
石川はもう声もかすれ、立っているのがやっとの状態だった。レモネードを注ぐ手は震えが止まらず、コップからこぼれたレモネードが地面に垂れている。その雫を見て、「もったいない...」という思いが心を支配する。
「石川さん...僕、もう幻覚が見えます...レモネードの妖精が踊ってます...」千葉がふらふらしながらつぶやく。
「千葉よ...俺にも見えてるぞ...レモネードの天使だ...」石川も同じような幻覚を見始めていた。
富山は完全に意識を失いかけている。「お母さん...レモネードちょうだい...」とうわ言のようにつぶやいている。
そんな中でも、なぜかレモネードは飛ぶように売れ続けた。お客さんたちは口々に「なんか感動的な味がする」「作り手の苦労が伝わってくる」と褒めちぎっている。
午前2時。断食開始から16時間。夜も更け、さすがにお客さんも途切れてきた。石川たちはもう虫の息状態で、それでも看板の前に立ち続けていた。
「あと...あと何杯売れば...」石川が震え声でつぶやく。
千葉が指を折って数える。「石川さん...あと20杯で200杯完売です...」
「200杯...200杯売ったら...終わり...」富山も朦朧とした意識で呟く。
午前4時。断食開始から18時間。夜明け前の静けさの中、最後のお客さんがやってきた。早朝からハイキングに出発する夫婦だった。
「おはようございます!朝のレモネードをいただけますか?」
「いらっしゃいませ...」石川の声はもうかすれて聞こえないほどだった。
千葉が最後の力を振り絞って、残り20杯分のレモネードを注いでいく。一杯、二杯...石川が震える手で会計をする。コップに注がれるレモネードを見るたびに、今すぐ飲み干してしまいたい衝動と戦い続けた。
「19杯目...」千葉がふらつきながらコップを差し出す。
「最後の一杯です...」石川が最後のコップを注ぐ。ピッチャーの中身が空になった瞬間、3人は安堵のため息をついた。
「ありがとうございました!とても美味しかったです!」お客さんが満足そうに去っていく。
石川が震える手でお金を数える。「200杯...4万円...やったぞ...」
午前6時。断食開始から20時間。ついにレモネードが完売し、3人はへたり込んだ。空になったピッチャーとコップが並ぶテーブルを見つめながら、達成感と同時に強烈な空腹感に襲われていた。
「終わった...ついに終わった...」石川がぐったりとつぶやく。
「石川さん...僕たち、やり遂げましたね...」千葉も座り込んだまま話す。
富山は涙を流している。「私...よく生きてた...」
午前7時。夜が明けると、石川が立ち上がった。「よし!収益の4万円で道の駅に行くぞ!天津丼を食べまくるんだ!」
車に乗り込む3人。石川の運転は危険極まりないが、空腹には勝てない。道の駅までの30分間、車内では「天津丼」「天津丼」「天津丼」という念仏のような呟きが続いていた。
午前7時30分。道の駅「やまびこ」に到着。レストランはちょうど開店したばかりだった。3人は這うようにしてレストランに入り、席に座ると同時に叫んだ。
「天津丼を!できるだけたくさん!」
「お客様...大丈夫ですか?顔色が...」店員さんが心配そうに声をかける。
「大丈夫です!とにかく天津丼を!」
10分後、テーブルの上には天津丼が10杯並んでいた。3人は無言で天津丼をかき込み始める。とろとろの卵と甘酢あんかけが口の中に広がった瞬間、3人の目から涙が溢れた。
「うまい...」石川が泣きながら食べる。
「生き返る...」千葉も涙を流しながらお箸を動かす。
富山は号泣しながら天津丼を頬張っている。「美味しすぎて...美味しすぎて...」
30分後、3人は合計15杯の天津丼を平らげていた。お腹いっぱいになった3人は、満足そうにため息をついた。
「これぞグレートなキャンプだったな」石川が満足そうに腹をさする。
「でも石川さん...結局キャンプ場では何もしてませんよね」千葉が疑問を口にする。
「いや違う!俺たちは究極のおもてなしを学んだんだ!飢餓状態での接客こそ、真の接客業の神髄だ!」
富山が深いため息をつく。「次回はもう少し普通のキャンプがいいな...」
「次回は『断水状態でかき氷販売』なんてどうだ?」石川が目を輝かせる。
富山と千葉は顔を見合わせて、深くため息をついた。
「石川さん...それもグレートですね!」千葉が純粋な笑顔で答える。
富山は頭を抱えながらも、心の奥では「また付き合ってしまうんだろうな」と思っていた。
午前9時。道の駅で腹ごしらえを済ませた3人は、再びキャンプ場に戻ってきた。テントを片付けながら、昨夜の出来事を振り返っている。
「それにしても、なんで飢餓状態のレモネードがあんなに売れたんだろうな」石川が首をかしげながらテントをたたんでいる。折りたたみ式の支柱を抜きながら、まだ疑問に思っているようだった。
「きっと僕たちの必死さが伝わったんですよ!真剣に作ったものは、お客さんにも伝わるんです!」千葉が目をキラキラさせながら寝袋をくるくると丸めている。昨夜の疲労も忘れたかのように元気いっぱいだ。
富山は疲れ果てた表情でゆっくりと荷物をまとめている。クッカーをガチャガチャと重ねながら、深いため息をついた。「もう二度とこんなキャンプはしたくない...普通に焚き火して、普通にカレー食べて、普通に星空見るだけじゃダメなの?」
「富山よ、それじゃあグレートじゃないじゃないか!キャンプは冒険だ!未知への挑戦だ!」石川が胸を張りながら答える。テントの生地を畳みながらも、すでに次の企画を考えているようだった。
その時、隣のサイトから昨夜レモネードを買ってくれた中年夫婦が近づいてきた。
「あの、昨夜はありがとうございました」奥さんが丁寧に頭を下げる。「あのレモネード、本当に美味しかったです」
「それが...」旦那さんが続ける。「家に帰ったら、近所の人たちにも話してみたんです。そしたらみんな『今度キャンプに行った時に飲んでみたい』って言ってるんですよ」
石川の目がギラリと光る。「ということは...」
「もしかして、定期的にあのレモネードスタンド、やってもらえませんか?私たちも友達を連れて、また来ますから」奥さんが期待に満ちた表情で尋ねる。
千葉が興奮して飛び上がる。「石川さん!僕たち、有名になりましたよ!」
富山が頭を抱える。「やめて...お願いだからやめて...」
「よーし!決めた!毎月第2土曜日は『飢餓状態レモネードの日』だ!」石川が拳を振り上げて宣言する。
中年夫婦が嬉しそうに手を叩く。「やったー!楽しみにしてます!」
富山が地面に膝をついて項垂れる。「私の平穏なキャンプライフは...もう戻ってこないのね...」
千葉が富山の肩をポンポンと叩く。「富山さん、大丈夫ですよ!きっと次はもっとグレートなキャンプになります!」
「それが怖いのよ...」富山が涙声でつぶやいた。
午前10時。荷物をまとめ終わった3人は、キャンプ場を後にしようとしていた。管理人のおじさんが近づいてきて、ニコニコしながら話しかける。
「昨夜はお疲れさまでした。お客さんたちからの評判、とても良かったですよ」
「ありがとうございます!」石川が嬉しそうに答える。
「実は...他のキャンプ場の管理人仲間にも話したんです。みんな『うちのキャンプ場でもやってもらいたい』って言ってるんですよ」管理人のおじさんが提案する。
石川の目がさらに輝く。「それは...つまり...」
「全国キャンプ場巡業『飢餓状態レモネードツアー』ですよ!」
千葉が興奮して手を叩く。「すごいです石川さん!僕たち、全国デビューですよ!」
富山が完全に気を失いそうになる。「全国巡業...?私...もう...」
「よーし!決めた!『石川一家の飢餓状態レモネード全国ツアー』開催だ!富山、千葉、覚悟はいいか!」石川が勇ましく叫ぶ。
千葉が元気よく答える。「はい!どこまでもついていきます!」
富山がふらふらと立ち上がって、諦めたような表情で小さくつぶやく。「...わかったわよ。どうせ止めても聞かないんでしょ」そして心の中で続ける。「でも...昨夜のお客さんたちの笑顔は...確かに嬉しかったのよね」
3人は車に乗り込む。石川が運転席でハンドルを握りながら、すでに次の計画を立て始めている。
「次回のキャンプ122は『断水状態でかき氷販売』だ!その次は『睡眠不足状態でコーヒー販売』なんてどうだ?」
千葉が後部座席から身を乗り出す。「面白そうです!僕、もうワクワクが止まりません!」
富山が助手席で深いため息をつく。「私たち...いったいどこに向かってるのかしら...」
車がキャンプ場を出発していく。エンジン音と共に、石川の元気な声が響く。
「次は長野県の高原キャンプ場だ!飢餓状態レモネードで、全国制覇だ!」
「おー!」千葉が拳を上げる。
「はぁ...」富山がため息をつく。
夏の青空の下、3人を乗せた車は次なる冒険へと向かって走り続けていく。車内では早くも「飢餓状態レモネード改良案」についての熱い議論が始まっていた。
「レモンの絞り方をもっと工夫すれば...」
「氷の量も重要ですよね!」
「私はもう少し普通のレモネードでいいと思うんだけど...」
こうして、石川たちの奇想天外なキャンプは121回目を終え、さらなる冒険へと続いていくのであった。全国のキャンプ場で、今度はどんなグレートな騒動を巻き起こすのだろうか。
そして、この日から「飢餓状態レモネード」は、密かにキャンパーたちの間で伝説となっていくのであった。
『俺達のグレートなキャンプ121 飢餓状態でレモネード販売だ』 海山純平 @umiyama117
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