最終章

玄関。

ドアのパネルに、一家心中、と打つ。すると、ドアが開いた。

茨:お父さん、皆、なんで……。

白雲:もう時期迎えが来るはずだよ。それまで好きに過ごそう。

茨:そう、ですね。

莇さんは、泣いていた。無理もない。大切な人が、自分を置いて、自ら命を絶ったのだから。そんな彼女にかけてあげられる言葉は……今のところ見当たらない。やがて警察が来て、取り調べ室へと案内された。


取り調べ室。

警官:いや、まさか正解するとは思ってなかったよ。

白雲:正直俺も賭けでした。でも、出られて本当に良かったです。莇さんは、その、残念ですが。

茨:いや、私も一区切りつきました。これで、前を向くことができます。憲史さん。警察の方。ありがとうございました。

白雲:いや、こちらこそ。ありがとう、莇さん。

警官:首輪とレバー、預かりますね。

俺の首に纏っていたものがようやく取れた。

白雲:ありがとうございます。

警官:では、以上となりますので。お出口はここを出て、右にまっすぐ行ったところです。

白雲:ありがとうございます。では、失礼します。

俺は警察署を去った。これで俺を取り巻く事件は、終わりを迎えた。

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罪を自白させるゲーム 京極燿 @KyogokuSyo

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