『繰り返し生まれる』

『繰り返し生まれる』


便利な時代だし

田舎は田舎で好きだと思っていた

うまく就職をして

結婚相手を見つけて

家族や親戚も近くにいて

それで別に良かったはずだった

上京した理由の根本は

セクシャリティそれだけなんだ

人の少ない場所で息を潜めて生きるには

僕はずっと我が強い

自分の考えを述べられる人に憧れた

今では開き直りすぎているかもしれない

迷惑をかけて

何も恩返しできていないような

故郷の全てに謝るように

そうさ生きている証なんてもういいじゃないか

僕だって身の程を知った

それなのに

悪くない過去に思いを馳せながら

ここで生きている

おはようございますこれが今日の僕ですと

毎朝改まりながら

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