人だから決める権利を持っている。でも、何を選べば正解か?

私の家族になってくれないか。
これは主人公に向けられた言葉です。

とはいえ家族ってなんだろう?
どういう関係を家族と呼べるのだろう?
最底辺の世界を生きてきたラトくんは、穏やかな日々を過ごしています。

景色や心をしっかりえがいた文体で、とても読み応えがあります。
いろんなことを知り、身につけて、決めていくラトくんを応援したくなります。


この物語を読んで感じたことは、「幸せになるためには自分で考えて手を伸ばさないといけない」ということです。
いざ自分で決める立場になっても、どの選択が素晴らしいのかなんてわからないし、選ぶ責任を負います。
怖いけど、勇気を出さなくてはいけない時がある。たとえ間違えても、それで人生は終わりじゃない。と、自分は受け取りました。