友人の話

俺はまるで友達がいない“ボッチ”のように思っただろうけど、一応友人ぐらいはいる。


実は隠れて泣いているつもりだったあの時、気づいてそばに座ってずっと慰めていてくれた奴がいた。


なんで泣いてるか聞かれても、答えられなかったけど、影山がいなくなってから落ち着いて来た頃に彼との思い出を全部話したら、素敵な話だと感化されたのか、一つ提案をして来た。


「最後の挨拶聞こえなかったのなら、手紙を送ってみたら?返事がもらえたらあっちも何を言ってたか教えてくれるかもよ。」


そう言われて俺はあの時彼を囲んでた先生の中で一番仲良さそうだった佐々木先生に聞いてみる事にした。


「影山先生と連絡が取りたいだって⁉︎」


もちろん驚かれた。仲良かったかと聞いてみたら、それはドンピシャで1番彼と話すし飲みにもよく行ってたらしい。どうやら下の名前が同じと言うところから意気投合したとか…

住所を教えてくれたら勝手に手紙出すのでって言ったらそれはあかんと思うから、自分を経由してくれと言われる。一応教師と生徒だからだと思う。しかしここは男子校だから大丈夫じゃねそのくらい⁇とも思ったが素直に従った。

それから俺は卒業するまでその先生を経由して影山と気まぐれに文通する事となったのである。


内容はたわいもなく、恥ずかしいからあの時号泣しましたなんて書けるはずもなく、元気ですか⁇新しい学校はどうですか⁇100歳の宇宙人設定そっちでもやってますか⁇とかそんなことぐらいしか書けなかった。他の先生が間に挟まれてるので、変に思われるような事は書けない。先生も友人もなんか手紙のやり取りにウケてて、一緒に読んだりして楽しんでました。一種のコントを眺めてるように…

卒業するまでは続かなく、途中から書くことが思いつかなくなって自然と消滅してしまった。もしかしたら俺も影山のことあっさりと忘れてしまったのかもしれない。


あの出来事が起こるまでは…

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