先生の話

影山先生の変わってるところは見た目だけではない。

中身も結構面白い。


素性をあまり明かさないところがだ。


とある授業の時、またも時間が余ってしまったらしく、雑学タイムに入ろうとしていた所…

ついに生徒が動き出した。


「もうさ〜早めに終わっちゃったなら、切り上げて休み時間に入っちゃうとかさ、自由時間でよくないスカ⁇雑学とかどうでも良いんですけど〜」


あの仲田君がついに口を出したのだ。


それを聞いた先生は、少しイラッとした感じを見せたが、いつものような笑顔で顔を上げ、


「じゃあわかった。気持ちには答えられないけど、先生への質問コーナーの時間にしましょう♪どんなことでも答えるぞ‼︎俺の事でも授業のことでも何でも良いぞ〜誰か質問ある奴手を上げろ⁉︎」


と言い出す。


誰も上げないなって思ったので、俺は思わず手を挙げてみた。


「でわ君、どうぞ⁉︎何が知りたい⁇」


『…何歳ですか⁇』


「年齢を聞くとは失礼だねぇ…130歳です。でわ、他にはいないか〜⁇」


130歳⁉︎


教室の皆は思ってもみない答えが出てきたためざわつく。俺は思わず吹き出しそうになったので口を押さえて笑いを堪えるしかできなかった。周りは「某悪魔かよ…」「吸血鬼かよwww」などと、オタク系か厨二病系の子達には受けてツッコミがちらほら聞こえてきて、さらに笑える。


それで皆も興味が出たのか次々と聞くも


『結婚してますか?それか彼女いますか?』

「興味ありません。」

『好きな生物は⁇』

「人類。面白いからね1番理解不能だし。」

『なんで100歳超えてるんですか?』

「宇宙人だから…」

『どこ出身ですか?』

「火星…」


と、トンチキな答えばっかで素性は全くわからず、その日の授業は終わった。

つまりわかりやすく言えば“電波系”だったのだ。不思議な人だ…

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