６０秒の真実で、あなたは胸が騒ぐ

モンテーロバルデスレオ

「昨日、金魚のめだかちゃんが亡くなりました」

先生が、困ったような顔で話し始めました。

クラスが突然の出来事でざわざわと騒ぎ始める。

「みんな、悲しいかもだけど。先生が昨日、ちゃんとお墓を作っておいたから」

感情豊かなあの子が、涙ぐみ始める。

「お別れが言いたい人は、先生と一緒にお参りしに行こう」

クラスないでは、他の子がどうする？と相談しだす声が聞こえてくる。

眼が交錯しだす、四角形の建物のなかで先生が私の目をスッと

見透かすように鋭い瞳で見ている。

私じゃない、そう言いたくなる。

心の悲鳴を私は、抑えながら恐怖が心を締めつける。

だって、本当のめだかちゃんは先生が殺したんだから！

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