あの日夢見た15年の補足かつあとがき
水無月 碧葉
反省会ともいう
◇はじめに
みなさまはじめまして、あるいはこんにちは。
水無月と申します。
この話はカクヨム甲子園2025ナツガタリに応募した「あの日夢見た15年」の備忘録らしき何かです。
中間選考の結果が発表されたのでその感想も兼ねてお送りします。
※かなり作品の内容に関わって来るのでまだ読んでいない方は先に読んでくることを強オススメします。
◇書き終わってからの所感
なんか、思ったより最終的なクオリティは高かったです。へなちょこって感じでもないしわりと満足出来る作品に仕上がりした。(満足できなかったら余裕でボツだったけど)
やりたかったこと自体はかなりできたし時間が無い割には頑張ったと思うけど、もう少し肉付けがあっても良かったかなぁと言った感じです。
◇良かった点
・少年の正体と主人公の本当の名前
これは本当に上手く繋げられたと思います
簡単な過去回想含めこの作品でもかなり気に入ってる部分です
・創造者の手紙
時間が無い中で思いついたこの突飛な展開を形にできたのは個人的にはかなり偉いと思います
主人公の正体や死因と戦争をセットで説明するために割と重要な場面だったかなと思ったり
・最後の文章
というより最後の場面はほとんど気に入ってます
今まで作品を完結させたことがない人間としては作品として形になってる時点でもう満点をあげたいレベルです
特に、最初のプロローグを少しいじって対比っぽい作りにするのは最初から考えてたこととはいえ、よくできてたなっていう感じです(最初はラストシーンとか思いついてなかったから願いの部分は空白だった)
◇GOEが足りなかったところ
急にGOEとか賢しらな言葉使いはじめてなんなんだってなってるそこのあなた、メダリストを読みましょう(唐突な宣伝)
・語彙と表現の幅
最初にして最大の壁がこれです
とくに「閑話休題」の使い方がまずくて、
「何が"閑話休題だね"だアホ」と友人から長文お叱りメッセージをいただきました。だってちょうどいいのが思いつかなかったんだもん(開き直り)
閑話休題。
本当は「これでこの話は終わり」的なニュアンスが欲しかったんですけど、思いついた表現が尽く説明放棄したようなのになったせいで一番マシなので妥協したんですよね。逃げなきゃ良かった(懺悔)
・謎の扉と螺旋階段
これはにのまえあきら先生の千歳(カクヨムで読めるよ!)と逢縁奇縁先生のこちら、
週末停滞委員会。(SAOのセントラル・カセドラルも参考にした記憶)を参考にして生まれた設定でした。
が、作中での説明を蔑ろにしてしまったがために謎の門がいきなり現れるわけわかめ状態になっちゃいました。やっちゃった(絶望)
「あ、これ説明してねえな」って気づいたのは締切5時間後だったのでちょっと悔しかったですね
・謎ワープ
これって作中で言及したっけってくらい細かい部分については記憶が薄いです。
当初は記憶を巡りながら真相に辿り着いていく……ってのを目指してたんですけど、明瞭に描写するには実力(と時間)が足りませんでしたね。
ここはもう少し上手くやれたかも
・語彙力がない
これはもう本当にそう。もう顔ないなんてレベルじゃないです。応募したのを後悔したレベル。(だって国語力と感性の乏しさを露呈させたようなものだし)
・時間がない
完全なる準備不足です。これ以上語ることはありません。
◇終わりに
中間選考の結果は、結局落選でした。
名前がなかった時点で胃の中身を全部リバースして学校早退してしまいそうな位苦しくて、悔しかったです。
血の気も引いて力が体に入らなくて、「ああ、これが選考なんだな」って厳しさを叩きつけられました。
才能だけでなんとかなると思っては失敗を繰り返してきた人間としては自分の生き方を投影された気がして胸が締め付けられました。
とはいえ、自分と同じ世代には自分なんかがどれだけ手を伸ばしても届かない人間がいることを自覚できたました。
時には自分以上の才能に身を焼かれる覚悟をして、暗闇の中を手探りで進み、いつの日か夢という名の光にたどり着くために初心を大切に頑張ろうと思います。
まずは尊敬すべき先輩と中間選考を突破した方々の物語り方を学ぶところから。
そして、来年は自分の作品の力で頂点に立つために。
1から積み上げていこうと思います。
それでは、最後に尊敬する作家の言葉と共に締めくくろうと思います。
拝読いただき、ありがとうございました。
"僕は今日も、日の当たる街路樹が見せた命の一秒を描写する。
僕は今日も、心が被せたオブラートを破れないように一枚ずつはがして、言語化する。
僕は今日も、今日という一日に名前をつける。" ──詠井晴佳
あの日夢見た15年の補足かつあとがき 水無月 碧葉 @YukiMinatuki30
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