第9話
割り当てられた部屋に着き、荷物を下ろしてると船はもう動き出したようで。
「船から爺に手を振ろうと思ってましたのに…まぁCTで連絡が取れるから良いのですけど…名無しせっかくですので色々見て回りましょうか?」
「あぁ…そうだなぁ此処に来る道中にあったお店から見て回りたいかな」
「ふふ…分かりましたわ…では行きましょうか」
お店に行って色々ありはしたがメリアからしたら見慣れたものがあるばかりだったそうで次にプールがあるデッキに向かったがすでに水着で遊んでる人達が居た。
「ふふ…今日は配信で名無しを紹介するから名無し…明日はプールで遊ぶかしら!他にもあるけどまた今度にしましょう…このままの天候なら二週間で着くでしょうし…部屋に…「見つけたぞ!メリア!」あら?この声は」
声のする方へ向くとそこには野郎が居た。
「早速ナンパか?悪いけど他を当たってくれ…しつこいと俺がプールに投げ飛ばす」
「ナンパだと!ハッ!サポート出来るからってだけでSランクになった奴をか?笑わせないでくれ」
『お?…どうやら英語で話しているようですが早速翻訳機能が働いてるみたいですよ名無し…後こんな奴早めにぶっ飛ばして下さい…ワタシは脳内情報の学習に忙しいので』
ハベルにそう言われて俺は。
「行こう、メリア…野郎に構ってるぐらいなら自分の時間を大切にした方が良い」
「そう言って急に手を繋がないでください…//」
メリアの手を引いてその場を去ろうとしたが。
「待て…メリア…今すぐ自分と決闘しろ…お前がSランクに相応しいかもう一度…!「なら俺が相手になるぜ」…お前がか?笑わせな…」
そう言いきる前に影で野郎の足を引っ張り転ばさせた。
「足元がお留守だなぁ?あぁ笑わせないでくれだったか?…その言葉そのまま返すよ」
「お前ッ!!」
そう怒号を上げたからか周囲からの視線が集まり始めて…。
すると野郎は何も持ってない両手に剣と銃を…武器⁈…撃って⁈。
「危ねぇ!…ッ⁈」
「…⁈名無し!」
銃弾を影で守り…接近してくる野郎を…影で縛った…それはもうグルグルに。
「むぅ〜⁈」
「大人しくしてくれ…」
「おそらく周囲の誰かが不審な者が居ると報告してるわよ…大人しく怒られなさいな」
すると急いできたかのように結構威圧感のある船員がやってきた。
「…この者を捕まえたのはどちらで?」
「えっと俺です…多分、彼まだ怒ってると思うのでここだとアレなので話せる場所はありませんか?」
「あぁあるとも…一緒に来てくれ…事情を聞きたい」
そしてデッキから移動した俺達は治療出来る部屋に案内された。
「ここならいいだろう…さぁ話してくれ」
そう言われたのでさっきの事を話した…やがて。
「ふむこの縛られてる者への厳重注意で良さそうだ…もしまた同じ事をやらかすようなら探索者の証を剥奪するいいな?」
「むぅ…むぅ」
野郎に船員はそう言い…そして俺に解いても良いと言われたので影を解いたが。
「流石に頭に血が登ってたよ…すまない二人共、許してくれとは言わない…反省は己で示すよ」
「なら良いのですのよブレイブ…では船員さん?わたくし達は部屋に戻りますわね…ブレイブも戻りなさいな…名無し、行きましょう」
「あぁ…分かった」
前にメリアが言ってたブレイブとはこの男なのかと思い、そうして俺達は部屋に着いたが…。
「早速ですけど、配信をしましょうか!名無し!貴方の事を前に配信の時に助けてくれた黒マントとして紹介したいのですが…宜しいかしら?」
「紹介して良いよ…黒マントは身バレ防止でやってたけどやろうと思えば固有スキルで姿を変えれるからね」
そうなのですわねぇ…とメリアは言いつつも何やら機械の準備をしているみたいで。
「出来たかしら!…ヨシ!コメント欄の方は…」
《メリアちゃんの配信だ〜!》
《おはよう!メリアちゃん!》
《なんか部屋が違う?》
《もしかして前に言ってた船?》
「そうですわ〜!今、護衛の方と一緒に日本へ船で向かってますのよ〜!そして!」
この方が護衛の方ですわ〜!と手を掴まれて映像に映る所に出てしまい。
「えっと…護衛の名無しです…宜しく?」
「この方は前に淵源の使いに襲われていた際に助けてくれた黒マントその人ですわ」
《あぁ!あの時の!》
《あの影系固有スキルの人か!》
《マジでメリアちゃん助けてくれたのありがとうな名無し》
《名無しって本名?それとも仮の名前?》
「生まれてこの方、みんなみたいな名前を付けてもらってないから名無しって事にしてるよ」
《もしかして捨て…》
《おい言うなバカ》
《この際だからあだ名か愛称とかを決めてみるとか?》
《お?良いねぇ》
「良いですわね!名無しも宜しいかしら?」
「良いですよ」
お昼まで俺の別の名を決める事になって様々な案が出たが結局は名無しに落ち着いて配信が終わり、昼食をメリアと共に船内のレストランへ向かい食べに行った。
一方その頃…ハイスピード船に向かう何者かがいた。
「おい!本当にこの先に名無しって奴が居るのかよぅ!ディー!」
「はい、エスの言った通りなら拙達の脅威になりえる名無しという存在がこの先の船に居る筈ですよエフ」
謎の二人組は空を飛んで名無しの居るハイスピード船に向かっているようだった。
「拙達の今回の目的は名無しの殺害…他は無視ね、もしエフがしくじるようだったら拙の手でね…いい?エフの再構築便利そうだし」
「俺の再構築が目当てだろ…ほら急ぐぞ!急げば明日には船に辿り着けるだろ!多分」
謎の二人組はハイスピード船へと向かって行った。
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この作品の子達って口調変わりすぎだろと思ってる方…私もそう思いますので気を付けます。
誤字とかあれば言っていただいても構いません。
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