第3話
『強制的に連れてきた形だけど良かったの?ダンジョンコア』
『ふむふむ中々に興味深い情報…あ、はい…ダンジョンが崩れてしまった以上は貴方に着いていく…って名前を聞いてなかったですね』
『何気に頭の中覗いてたよね君……えっと名は無いよ名無しってところかなそういや君…名前長いし新しい名前付けようか?』
『とりあえず名無しと呼びますね…はい、オレ…は合わないですね…ワタシ…の名前付けてくれるなら良き名前をお願いします』
そう頭の中で会話のやり取りをしつつ砂漠を越えて辿り着いた街の子供達の遊び場で一息ついていた。
『ハーデンベルギア…って言う花が前世にあってね…花言葉があるんだが出会えてよかった、運命の出会い、幸せが舞い込む、思いやり、壮麗、広い心って花言葉があるんだが、ハベルって名前にしたら?』
『ほぅ…前世、花、花言葉…貴方の脳の情報にあった言葉ですね?なんだがいいですね…ではこれからはワタシの事をハベルと呼んでください』
そうするよと心の中で呟きながらも移動する事にした。
『情報収集とかはしないので?』
『聞いてると言語が違うみたいだし…始の神様の依頼を達成させる為になんとか前世の出身だった日本に行くべきか…』
『…ワタシはDランクのダンジョンコアですが、演算能力はあるので機械に管理されてる情報などがあればハッキングしてワタシの物に出来るのですが…その中に言語関係の何かがあれば自動的にワタシが学習して同時通訳して差し上げますよ?』
『ハッキングは物騒だなぁ、しかし同時通訳か…本もいけるかい?』
『本も見せていただけたら学習する事で可能ですよ…さらにDランク以上のダンジョンコアがあれば性能アップです!名無し、ここから歩いた先にダンジョンの気配がしますがどうします?』
うーんと移動しつつもダンジョンに行ってまだ見ぬ強敵に会うのも良いが…先に情報がありそうな場所…例えば図書館とかが無いか手探りで探す事に決めた。
今はまだ街に居るのだがおそらく此処は前世で話に聞くアメリカなんじゃないかと思い。
『ひとまず情報優先で多分此処はアメリカかもしれないでも変なの…砂漠は簡単に越えれたがその先で街に着くとは前世で聞いた話と違うなぁ』
『必ずしも前世で聞いたものとは限らないでしょう…おや?案内のようなものがありますよ?見てみたらどうでしょうか?』
『うーん戦争に身を置いてたから翻訳出来ない…あ、ダンジョンって書いてあるのかな?』
『やはり情報よりも先に見つけたダンジョンを優先しませんか?貴方は魔物…ダンジョン内の食べ物でも腐っていようが食える筈…』
『うぅ…仕方ない行こう!ダンジョンに!』
しばらく歩いてダンジョンに着いた名無しは。
『へぇ…ダンジョンって移動してるのかと思ってたよ…』
『ダンジョンは大まかに二つに分かれます…放流と固定に…違いは移動するかしないか、そして説明を続けますが、中は魔力に満ちていて魔力で出来た魔物を倒す事により、貴方がかつて言っていた宝石…魔石はエネルギーがあるんですよ…売れるんじゃないでしょうか、ダンジョン事に階層…建物の見た目が違ってる可能性もありますけど一度入れば中は言わば迷宮空間…前回は貴方が異物だったからかイレギュラーが発生したご様子でした』
『そうだったんだ…話は一旦此処までにしといて何処か影に潜める所を…お!良いとこみっけ』
丁度死角を見つけ影に潜んでダンジョン内へと入っていった。
一方その頃名無しが入ったダンジョンは最大
40階層…Fは10,Eは15,Dは20,Cは25,Bは30,Aは35,Sは40,と言った風にここはSランクダンジョンだが…得体の知れない者に襲われている少女が居た。
その少女の背中からは妖精のような四枚の綺麗な虫羽が生えており、姿は所々騎士っぽさがある…正に妖精騎士。
『おそらく淵源の使いと見られる怪物…Sランクに成り立てのわたくしには荷が重すぎますわ〜!!けれどそれはカッコ悪いですのよ!!』
そうカッコ悪いのですのよ…!!この身体が死ぬ最期までは戦い続けてやる…って配信中だった事を思い出してコメント欄を見ると
《これ結構まずいんじゃない?》
《噂されてた淵源の使い強くね?》
《メリアちゃんピンチじゃあ…》
《誰か助けに来ないの⁈》
コメント欄は自動的に配信者が分かるよう言語化されている。
どんどん淵源の使いの数が増えて数の質量に押されつつある妖精騎士メリアは魔力を込め、技を放つ。
『妖精の剣撃!!』
「…」
妖精の剣撃は素早い突き攻撃で斬撃が飛ぶ程の威力で淵源の使いは身体が脆いので所々穴だらけだが再生しつつある。
『わたくしは強さよりも支える事の強さ…サポートでSランクになった…奥義も殲滅力のあるものだったら!!ここは11階層…10階層はSランク相当のバジリスクだが配信してるなら誰か来てくれるのを信じる…いやそれはカッコ悪いですわ!!』
うりゃあああああ!!とわたくしは叫びながら斬って斬って斬りまくるがそれでも再生し続ける淵源の使い…疲労が次第に蓄積されて
押されていき魔力障壁で近づけないようにするが。
『まるで侵食されていくかのように魔力障壁が崩れて…ッ!』
もはや数に押され此処までかと思いきや。
突然腕を掴まれて後ろに投げ出された。
するとその者の姿を捉えたが、黒マントで此方をチラッと見ていたけど顔は暗すぎて見えなかった。
「…」
「ッ!!…」
黒マントに近づく淵源の使い…危ないと言おうと思ったが…奴らの影から突然黒い剣が生えてきた…チラッとコメント欄を見ると。
《何アレ影系の固有スキル⁈》
《助けが来た!》
《増援一人⁈大丈夫なのか⁈》
《勝ったな風呂食ってくる》
そして黒マントの影からドラゴンが出てきた…アレはS相当のドラゴン…って影から⁈。
今も黒い剣に刺さって動けない淵源の使いに向けて黒マントはドラゴンに何が指示したようで?…火を吹いた⁈しかも結構な熱量!。
「…!!」
「オブツハケサナイト…」
何か言ったみたいだけど風の勢いが凄まじく、落ち着いた頃には淵源の使いは燃えて無くなっていた。
《影系の固有スキルかと思ったけどドラゴン?》
《見てるこっちが熱くなる映像だ》
《とりあえず助かって良かったわ》
《それはそう》
『あ…助けてもらったんだからお礼の言葉ぐらい言わないとカッコ悪いですわね…』
声をかけようと思い近づくと此方を見ているのか顔が此方をなんとなく向いてる気がした。
「Thank you for your help(助けていただきありがとうですわ)」
「?」
どうやら黒マントは首を傾げてるようで伝わってない?このアメリカの現地の人間じゃないのかと思ってると。
「Um... do you know English?(えっと…英語を知ってる?)」
「…NO?(いいえ?)」
初めて黒マントの声を聞き男性っぽいなと思い、英語を知らないなら何語が通じるのか…。
「怪我をしているのなら一旦外に出た方が良い…」
『日本語!!…なら!』
「はい、では一緒に戻りませんか?戻る道中は行きと比べて安全ですが居てもらえると嬉しいですわ!」
《日本人?ドラゴンだせる影系の探索者居たっけ?》
《助けてもらえただけありがたいよ》
《メリアちゃんと一緒だなんて羨ましいぜ》
《素顔気になる〜》
一方で黒マント…名無しはというと?。
『名無し!貴方は魔物なんですよ⁈、罠に決まってます!お断りするべきです!』
『悪い子じゃないと思うし、せっかくだから図書館とか案内をお願いするチャンスだよ?』
『油断大敵ですよ⁈もう知りませんからね!』
『なんだか口調が最初より砕けてきたね…』
頭の中でハベルと会話しつつ来た道を戻る俺とコメント?と会話しつつ着いてくる少女という感じになっていた。
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前の話と整合性取れてるか不安があるぜ!…
Google翻訳使ってますので英文間違ってたらすみません。
途中から何故かルビが振れかかなくなったので心の中の『』と話す時の「」も英文にしてルビ振ろうと思ったらなんか出来なかったので日本語にしてます…後《も。
、…?!。の使い分け下手くそですみません。
誤字脱字あればよろしくお願いします。
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