コードレッド

ESMA

本編

数ヶ月前

「おいケビン、金出せよ」

中央にいる体の小さいケビンを囲むように、体の大きい男子生徒が数人、授業で静まり返ったトイレでケビンから金をむしっていた。

「こ、これだ」

ポケットから100ドル札を数枚取り出した。

「あ?そんなんじゃ足りねえよ、耳付いてんのかお前ぇ」

ケビンの腹部に容赦なく一発ぶち込んだ。

「あーあ、もっと持ってくるんだったな」

そうして、男子生徒は金を奪い取り、その場を後にした。

「う、うう」

ケビンはよろよろ立ち上がり、鏡を見る。

目は畏怖に染まり、腕はブルブル震えていたが、心の芯は熱く、何か黒いもので満たされていった。




——————————




『ピーーーーーー』

授業の終わりのチャイムが鳴り、皆が一斉にバスへと向かう。

「うわ、ケビンだ!逃げろ!」

運悪く男子生徒に出会った。

「.........ふんだ」

そのままバスに乗り込み家へと帰宅した。




——————————




「ただいま」

「ケビン、学校はどうだった」

帰宅1番で父親から話しかけられた。

「いつも通りだよ」

「いつも通りとはなんだいつも通りとは、男なんだからちゃんとしろ」

「.........はい」

そのまま自室へと逃げるように入った。

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