静かなSFとして始まる本作。「未来の自分がガイドをする旅」が、違和感を孕みながら不穏に転じていく構成が素晴らしいです。足跡という視覚的モチーフ、とりわけ“色の変化”によって異常を示す演出が印象的で、読み手に気づきを先送りさせたまま、緊張を蓄積していきます。そして「最後の足跡、最後の未来に、今がぴたりと重なった」という結語が、すべてを一瞬で回収する切れ味も秀逸でした。短編ながら完成度が高く、余韻を重視する読者に、強くおすすめしたい一作です。
少し先の未来、時空を歪めて、持ち主の未来の足跡を出現させるガイドが発明された。足跡についていけば、自分が行きたかった場所にたどり着けると言う優れもの。ある男性は、そのガイドを使って様々な旅路を満喫する。しかし、ある時目の前の足跡に異変が起きる。その先に待ち受けていた、未来とは——。短いながらセンスの光るショートショートで、どこか星新一のような皮肉のあるオチでした。面白かったです。
🐾を辿る、親切な旅。絶景があり、うるさいガイドはいない。最後には、可愛い〇〇さんとの……素敵な思い出付き( *´艸`)。ポップでビターな短編。
未来の足跡を見えるなら、あなたは見ますか?作者様の素晴らしいセンスに、今は脱帽しています!!
まさかの最後の最後です。なんだなんだなんだときてちょっと待って!ってなってそうなのってなります。えーって感じを、楽しんで欲しいです。絶対最後まで読んでくださいね。
SF小説とショート・ショート、その双方の日本における開拓者存在のひとり、星新一氏の作品について「金平糖のように、小さくほんのり上品な味」という評価をされた方がいます。本作はまさにその系譜に属するような、短くあっさりとした中に、アイデアとウィットをよく利かせたSFショート・ショートです。……まあ、主人公氏が、その絶妙な味の尊い犠牲になるのも良くある、ということで……(-_-;)
本作は未来のナビゲーションシステムを描いたSFショートストーリーです。857文字で表現された意表を突く物語は、読む者へ一瞬の光のように鮮やかな印象を残すことでしょう。正統的なショートショートの持つ、確りとした構成と想定外の結末がお好きな方であれば、間違いなく満足されるはずです。一読をお勧めします。
こちらの会社のガイドさんが案内してくれるのは、「絶対に自分好みの場所」です。このガイドさんについていけば、感動間違いなし! それもそのはず。このガイドさん、実は……。 この話の主人公は、どこに導かれるのでしょうか。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(229文字)