才色兼備のお姉ちゃんと凡人の私
椿かもめ
第2話 お姉ちゃんにビンタはマズいでしょ……
私とお姉ちゃんは、血は繋がってない。
私が3歳の時にお母さんが病気で亡くなって、小1になる1ヶ月前に再婚。
その時、お母さんが連れてきたのがお姉ちゃんだった。
お姉ちゃんは1学年上で、お姉ちゃんがたくさん話しかけてくれたおかげで、直ぐ
に打ち解けることが出来た。
お姉ちゃんは、その時から才色兼備で、学年でも有名人だった。
だからお姉ちゃんみたいになりたいと思って、お姉ちゃんのやることを何でも真似をした。
最初のうちは一緒にやれるのが嬉しかった。けど、次第に『お姉ちゃんと同じ事』が出来ないことに気が付く。
お姉ちゃんが色々教えてくれても、出来ない。それが悔しくて悔しくて。
何度も何度も繰り返しやってみるけど、やっぱり出来ない。
余りにも出来ないからお父さんにその事を伝えると、
「白撫子(しぶこ)ちゃんは、名前の通り才能がある子だからね」
と、言いながら私の頭をポンポンと叩く。
「才能?私には才能がないからお姉ちゃんと同じ事ができないの?」
私は小首をかしげて質問する。
「美咲以外の子は、みんな白撫子ちゃんと同じ事が出来てるのかな?」
「ん〜」
今までお姉ちゃんばかり見てたから他の子が出来ているのか思い出せなかった。
「分かんない⋯⋯」
「そっか。まぁ、美咲は美咲のままで良いんだよ」
と、ニコッと笑って言う。
「お父さんの言ってること分からない!」
「今は分からなくていいさ。美咲がもっとお姉さんになったら分かる日が来るよ」
「いやだ!今分かりたいの!!」
私は地団駄を踏んで怒る。
「そっかそっか」
と、言い、また頭をポンポンと叩く。
「もういい!お父さん、キライ!」
私は、お父さんのお腹を殴る。
この時のことをこの前お父さんに話したら、美咲もお姉さんになったってことかっ
て沁み沁み言われた。
その後もモヤモヤしながら日々は過ぎていき、私が小学5年生のある夏の日。
通っていたスイミングスクールで、大会出場をかけた選考会が行われることになっ
た。
「個人メドレーはお姉ちゃんで決まりなんだから、やらなくたっていいのに」
私は軽くストレッチをしながら、ぼそっと言う。
小学6年生になったお姉ちゃんは、相変わらずの才色兼備ぷり。
それに比べて私は、凡人の中の凡人。
血が繋がって無いことが、唯一の救いまである。
「それでは始めます!スタート位置について下さい」
コーチの合図で、それぞれスタート台の前に行く。
私は予選全体2位のタイムだったので、5レーンのスタート台の前に立つ。
隣の4レーンは、予選全体1位で、私とタイム差5秒のぶっちぎり1位のお姉ちゃ
ん。
お姉ちゃんが私の横に立つ。
「美咲、負けないから」
お姉ちゃんは、真っ直ぐ水面を見ながら言い、スタート台に乗りゴーグルを着け
る。
――いやいや、負ける訳無いでしょ。何言ってんだこの人は。
天変地異が起きたって勝つのはお姉ちゃんでしょ。
私は呆れながら、スタート台に乗りゴーグルを着ける。
私は息を軽く吐いて気持ちをリセットする。
――ん?お姉ちゃん、私の事を呼び捨てにしなかった?そんなことって今まであっ
たっけ?
「on your mark」
私は慌ててスタートの体勢を取る。
「set」
パン!と空砲が鳴り、一斉に飛び込む。
――げっ!スタート失敗した!
スタートの反応は遅れたものの、浮き上がる頃には、リカバリー出来ていた。
私は後半の平泳ぎとクロールが得意。
だからそこまでは体力温存が、いつものパターン。
対するお姉ちゃんは、徐々にスピードを上げていくタイプ。
背泳ぎから平泳ぎに替わるターンのタイミングでお姉ちゃんとの差を確認すると体
1つ差があった。
――もうこんなに離されてるの⋯⋯
ターンを終え、平泳ぎに入る。
ここからは私の得意種目。
ギアを上げて泳ぎ進める。
半分の50mを迎える。
――あれ?可笑しい⋯⋯
お姉ちゃんとの差は、体半分まで来た。
泳ぎを見る限り、怪我をしたとかはなさそう。
――どうしたの、お姉ちゃん?
何が起きているのか訳が分からないまま、がむしゃらに泳ぐ。
平泳ぎからクロールに入るターンの時には、タッチの差まで近づいていた。
この先、お姉ちゃんに勝てるかもみたいな機会はやって来ない。最初で最後のチャンス。
ただ、そんなことよりも私なんかと接戦になっている事が許せなかった。
残り25m。差は無くなり横並びになる。
その瞬間、色々抱えていた感情は全部どこかに行ってしまい、替りに周りが急に静かになる。
――何これ⋯⋯
息継ぎや水をかく音は聞こえるが、他が全く聞こえない。
ただ怖いと言うより心地がいい。この空間に一生居たい。
これがゾーンってやつなのだろう。
――これがいつもお姉ちゃんが見てる世界なのかな。
初めてお姉ちゃんと同じ事が出来た嬉しさと、やっぱりお姉ちゃんは凄いなってい
う尊敬と、レースの結果が分かってしまった悲しさを感じた瞬間にゴールした。
結果は、タッチの差で私が勝った。
プールサイドにある階段を登ってプールから出る。
「美咲ちゃん」
お姉ちゃんに呼ばれて振り返る。
「おめでとう」
と、にこっと笑って言う。
「パチン!」
私は、何も言わずに右手で思いっ切りお姉ちゃんの頬を叩いた。
「お姉ちゃんのバカ!大嫌い!!」
私は、小走りでその場を去った。
「あぁ、何やってるんだろう私」
お姉ちゃんにビンタをした後、すぐに着替えてスイミングスクールを出て、近くの
公園まで全力で走り、ベンチに座りながら夕暮れ空を見ている。
「流石にビンタはマズいでしょ⋯⋯帰ったらちゃんと謝らないとなぁ⋯⋯でも会うの
気まずいなぁ⋯⋯はぁ⋯⋯」
鞄の中でスマホの着信音が鳴る。
手を突っ込みスマホを取り出す。お母さんからだ。
「絶対に怒られると分かってる電話程嫌なものはないな⋯⋯」
私は見なかったことにして、鞄に戻す。
着信音は鳴り続く。
「仕方ない。怒られるか」
私は再度鞄の中に手を突っ込み、スマホを取り出す。
「もしもし⋯⋯」
『やっと出てくれた。美咲ちゃん、今どこにいるの?』
声を聞く限り怒っているようには聞こえない。
むしろ、私と電話が繋がってホッとした声だった。
「あぁ⋯⋯ごめんなさい。えっと、今はスイミングスクールの近くの公園で頭冷やし
てる」
『今すぐ、星華病院に来てくれる?』
「病院?なんで?」
『白撫子ちゃんが倒れて運ばれたの』
「え⋯⋯」
まさか、私のビンタのせいで何かあったとかないよね⋯⋯
『風邪ひいてたみたいで、無理して水泳やったのが原因ですって。あの子、そういう
事言わないから』
「風邪⋯⋯」
私のビンタのせいではなかった。
じゃあ、お姉ちゃんは手を抜いたんじゃなくて、風邪で本調子じゃなかったってこ
と!?
そうならそうって言ってよ⋯⋯私、勘違いしてビンタまでしちゃったじゃん!も
う、お姉ちゃんのバカ!
『美咲ちゃん?』
「あぁ、ごめんごめん。うん、今から行くから」
『着いたら連絡して迎えに行くから』
「分かった」
と、言い、私は通話を切る。
私は鞄を右肩に掛けて、ベンチから立ち上がり、病院へ向かった。
15分後。
病院のエントランス前に着いたので、お母さんに「着いたよ」とメッセージを送る。
1分ぐらい待っているとお母さんがやってきた。
「美咲ちゃん」
「お姉ちゃんは?」
「今、点滴打ってるところ。点滴打ち終わったら帰っていいって」
「そう。お姉ちゃんはいつ倒れたの?」
「着替えを終えて、私を見つけたのと同時よ」
私達は、お姉ちゃんが点滴を打っている病室に向かった。
病室に入り、ベッド横に置いてある丸椅子に座る。
「スイミングスクールに車停めたままだから今から取ってくるわね。もう少ししたら
お父さんも来るから」
「はいよ」
お母さんは病室を出て行った。
ベッドで寝ているお姉ちゃんを見る。
点滴が効いているのか、ぐっすり寝ている。
「お姉ちゃんのバカ。体調悪いなら悪いって言ってよ。なんで我慢するのよ⋯⋯」
その後はお姉ちゃんをぼーと見ながら座っていた。
ガラガラとドアが開く音がする。
私は、丸椅子から立ち上がりドアの方を見る。
「美咲」
「お父さん」
病室に入り、お姉ちゃんの様子を確認する。
「点滴が効いてるみたいだね。雛さんはまだ帰ってきてない?」
と、いいながら荷物を床に置く。
「まだだよ」
「そっか。美咲、ビンタしたんだって?」
と、ちょっと笑いながら言う。
「なんで知ってるの!?」
「雛さんから連絡貰った時に聞いた」
「お母さん見てたの⋯⋯」
「喧嘩でもしたのか?」
「喧嘩はしてない。私の一方的な勘違いでもあるし、お姉ちゃんが風邪引いてたのに
黙ってたのも悪いし⋯⋯」
「美咲らしくて結構結構」
と、笑いながら言う。
「それって、私が口より先に手が出るって言いたいの!」
「昔からお父さんのこと叩いてたじゃないか」
「それは⋯⋯お父さんだからだもん」
と、ぷいっとそっぽを向いて言う。
「美咲、白撫子ちゃんの風邪が治ったらちゃんと謝るんだよ」
「分かってる」
お父さんのスマホが鳴る。
鞄の中からスマホを取り出す。
「雛さん着いたって。雛さん迎えに行くついでに、そろそろ点滴終りそうだから知ら
せてくる」
「はいよ」
お父さんは病室を出て行った。
その後は、お父さんとお母さんと看護師さんが一緒に病室に入ってきて、看護師さ
んが点滴を外した後、お父さんがお姉ちゃんを抱っこして車まで運ぶ。
お父さんが運転して、私は助手席、後部座席にはお母さんとお姉ちゃんが座る。
10分程で家に着き、お父さんがお姉ちゃんを抱っこして、お姉ちゃんの部屋の
ベッドまで運んだ。
私も自分の部屋に荷物を置いてからリビングに戻る。
「私がお姉ちゃんの看病をする」
「いいわよ」
「まず、何したらいい?」
「そうねぇ、氷枕の用意して貰えるかしら」
「分かった」
戸棚から氷枕が入っている箱を取り出す。
箱を開けて、氷枕を取り出し、箱は戸棚に戻す。
冷凍庫を開け、氷を氷枕の中に入れる。
「お母さん、氷の量はこれぐらいでいい?」
お母さんは私のところに来て、氷枕を持ち、これぐらいで言いわよ、と言う。
水を入れて封をして、お母さんと一緒にお姉ちゃんの部屋に向かう。
「美咲ちゃん、お風呂場行って、タオル2枚と桶に水張って持ってきてくれる」
「分かった」
私は部屋を出てお風呂場に向かった。
お母さんに言われたとおりに、タオル2枚と桶に水を張って部屋に戻る。
「持ってきたよ」
部屋に入ると、お母さんがお姉ちゃんを着替えさせてるところだった。
「ありがとう」
「どこに置いたらいい?」
「テーブルの上に置いて貰える」
「分かった」
私はテーブルの上に、タオルと桶を置いた。
「あとは何をやればいい?」
「とりあえずこれで大丈夫よ」
「分かった」
私はお姉ちゃんの部屋を出て、自分の部屋に行く。
部屋に入るなりベッドにダイブした。
色々ありすぎて疲れたから、ご飯が出来るまでベッドで横になることにした。
「ん〜」
背伸びをして起き上がる。
電気を点けていたはずなのに、部屋は薄暗かった。
ベッドに置いてある目覚まし時計を見る。
時刻は丁度5時になったところだった。
目を擦り再度目覚まし時計を見る。やっぱり、5時。
その瞬間一気に目が覚める。
「あのまま寝ちゃったのかぁ⋯⋯」
ベッドから降り、適当な服に着替える。
部屋を出て、お姉ちゃんの部屋に行く。
起こさないようにドアをゆっくり開ける。
部屋の電気は点いていて、お姉ちゃんはベッドではなく部屋着を着て机に座って勉
強していた。
「お姉ちゃん!?」
お姉ちゃんは、椅子を引いてくるっと回って私の方を見る。
「美咲ちゃんおはよう。今日は早起きなのね」
「早起きなのね、じゃないよ!寝てなきゃダメだよ!」
ドアを閉めて、机に向かいながら言う。
「もう治ったから大丈夫よ」
「大丈夫じゃない!いいからベッドに行く!」
私はベッドを指さして言う。
「私のことは私が一番分かってるわよ」
と、にこっと笑って言う。
「分かってたらこんなことになってないでしょ」
「それは⋯⋯」
「いいからベッドに行く」
「分かったわ⋯⋯」
お姉ちゃんは、諦めて教科書とノートを閉じ、椅子から立ち上がりベッドで横にな
る。
「ところで美咲ちゃん、なんで今日は早起きなの?」
「寝落ちして起きたらこの時間だったの」
と、言いながら、ベッドに座る。
「なら、部屋に戻って二度寝した方がいいんじゃない?」
「これで部屋に帰ったら、お姉ちゃん、すぐ机に戻るでしょ」
「そんなことしないわよ」
「いいや、絶対にするね。お姉ちゃんが私の言うことを素直に守るわけないもん」
「美咲ちゃんの言ってることはいつも守ってるじゃない」
「よく言うわよ。素直に守った事なんてないじゃない」
「そんなことないと思うけどなぁ⋯⋯」
と、天井を見ながら呟く。
「はぁ⋯⋯氷溶けてるでしょ、替えてくる」
「ありがとう」
氷枕を持って部屋を出て、キッチンに向かう。
キッチンに着くと、お母さんが料理をしていた。
「休日なのに、もう起きてるの?」
「お父さん、今日もお仕事だからね。美咲ちゃんはなんで早起きなの?」
「寝落ちしてさっき起きただけ。お姉ちゃんの氷枕が溶けてたから替えに来たの」
「あらそうだったの。白撫子ちゃんも起きてるの?」
「勉強してたから寝ろって言っておいた」
氷枕の中身をシンクに捨てながら言う。
「元気そうで何より」
と、朝食の準備をしながら言う。
「元気そうって⋯⋯娘の心配をしてよ⋯⋯」
「心配したところで、大丈夫しか言わないから心配するだけ無駄よ。それに本当に駄
目な時はちゃんと言うから」
「お姉ちゃんの本当に駄目な時なんてあるの?」
冷凍庫を開け、数個氷を氷枕に入れ、閉じる。
「あるわよ。美咲ちゃんには見せないだけよ」
「見せてくれたっていいのに」
「お姉ちゃんとして、妹に弱いところを見せたくないのよ」
「別に私なんかにそんな気を使わなくていいのに」
氷枕に水を入れ、封をする。
「よし。じゃあ、お姉ちゃんの部屋に戻るね」
「後で様子見に行くわ」
「はいよ」
私はキッチンからお姉ちゃんの部屋に向かった。
「ただいま」
と、言いながらドアを開ける。
「おかえり」
と、言い、上半身を起こす。
氷枕を置いて、ベッドに腰掛ける。
「氷多い?」
「大丈夫よ」
「後でお母さんが様子見に来るって」
「お母さん起きてたんだ」
「お父さん、今日仕事なんだって」
「そうだったの⋯⋯美咲ちゃん、ごめんね」
お姉ちゃんは、天井を見ながら言う。
「お姉ちゃんに謝って貰うことしてないけど?」
「昨日、選考会」
「あぁ⋯⋯いや、謝るのは私の方だよ。お姉ちゃんにビンタしたし⋯⋯」
「パチンって綺麗な音が鳴ったね」
「痛かったよね、ごめんなさい」
と、言い、頭を下げる。
「まさかビンタされるなんて思ってなかったから、驚きで痛さは感じなかったわ」
と、ふふふと笑って言う。
「私もビンタするつもりは無かったんだけど、気付いたらビンタしてた⋯⋯私はお姉
ちゃんにどんな状況でも勝って欲しかった」
「うん」
「一瞬でもお姉ちゃんに勝てるかもって思ったことが恥ずかしかったし、悔しかっ
た」
「うん」
「だから⋯⋯」
「うん。美咲ちゃん」
と、言い、お姉ちゃんは起き上がり、私を抱きしめた。
「美咲ちゃんの気持ちは全部分かってるよ。分かってたけど、私には何もできなかっ
た。こんなお姉ちゃんでごめんね」
と、言い、お姉ちゃんは私の頭を優しく撫でる。
「お姉ちゃん⋯⋯」
「美咲ちゃんは、美咲ちゃんのままでいいんだよ」
「お姉ちゃん⋯⋯」
号泣する私を、泣き止むまで優しく撫で続けてくれた。
その後、泣き疲れと慣れない早起きで寝てしまった私は、見事にお姉ちゃんから風
邪を貰い、学校を休む羽目になった。
私の風邪も治り、色々と迷惑をかけたお詫びと退会の手続きをしにスイミングス
クールに行くことになった。
私は恥ずかしさから『絶対に行かない』と何度も言ったのに、無理やり連れて行か
れ、姉妹で迷惑かけたことをお詫びした。
お姉ちゃんは、この風邪をきっかけに梅雨の終わりから夏の始めと、冬休み初日の
年2回、必ず体調を崩すようになった。
中学受験の時も体調を崩したが、受けた学校は全て合格。
ただ、高校、大学受験でも同じことになるかもしれないから(それでもお姉ちゃん
には関係ないと思うが)と言う理由で、私が制服が可愛いと言っただけで決めた滑り
止めの大学付属の学校に行くことに決めた。
おかげで、中学受験する予定が無かった私が、私でも入れるレベルなのと姉妹で
別々の学校に通うのは両親側が色々と面倒と言う理不尽極まりない理由で受験するこ
とになった。
お姉ちゃんに勉強を教えて貰い、なんとか一緒の学校に通うことになった。
才色兼備のお姉ちゃんと凡人の私 椿かもめ @kamome_tsubaki
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