第2話
頭の中は、いつも騒がしい。
音楽が流れたかと思えば、自分の考えが言葉になって聞こえてくる。
本を読んでいても、遠くのテレビの音に意識を奪われてしまう。
どうして、こんなにも静けさがないのだろう。
瞑想すればいいのか、呼吸に意識を向ければいいのか。
そう考えては試みるけれど、面倒に感じて長続きしない。
無意識が「変わらないように」抵抗しているようで、疲れてしまった。
周りの人は夢中になって努力しているのに、
わたしには焦りと不安、そして「何も感じなくなる瞬間」しかない。
ただ死んでいないだけで、生きていない感覚。
死ねないだけで、生きていない感覚。
――こんなことを書けば、読む人をこちら側に引きずってしまうだろう。
だから、ここまでにしておく。
明日は、何かいいことがあるかもしれない。
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