安全運転講習会

警察署主催?安全講習会?

(。´・ω・)ホント?


  早い物でもう入社から半年が過ぎ秋の便りが聴こえて来る頃、警察署主催で安全講習会が開かれる、他の会社の事は解らないが講習会への参加案内が届く、シフトの関係で当社から参加するのは三名、その中に普段走る事が無いデスクの名前も入っている?。

(・・?


 当日会場には同業他社もいて、白バイ以外は業界関係者だけで大荒れの予感、当日参加メンバーには入って無かったのだが、日勤では一番遅いシフトなので見学にお邪魔する。

(・∀・)


 会場は内堀通り沿いの歩行者天国部分を一部閉鎖し設営されてる、コースの内容はお決まりのパイロン間のスラローム、規定速度からの急制動、あと腕の見せ所の一本橋と、デモ走行は数台の白バイが実演し開会式の後今回の参加者となる、ウチの会社からは社員さんのデスク、契約社員の竹村先輩CBX250RSで参加、同じ事務所の村上先輩、面接の時に現れた長髪のイケメン先輩!、VT250Zで参加。


 デモ走行でパイロン間を巧みに抜けて行く白バイたち、確かに上手いしタイムも上々、続いて各社代表達と先輩たちも走ったが兎に角バカっ速い!、皆が白バイのタイムを軽く越えている、特に村上先輩は本当に俺と同じノーマルのVTなの?、前回の浦安と言い今回と言いオンオフ何方に乗ってもめちゃくちゃ速い!、面接の時に纏っていた雰囲気で俺が感じ取ったのは間違って無かった!。

 !(´゜д゜`)!


「さて行ってくるか…」

 デスクの番が近付きそう申される、其の車両を見て思わず聞いてしまう…。

「此れで出るんですか?」

「いや~、今此れしかバイク持って無くてね〜」

 そうお答えされるのだが、其の車体はどう見ても此の講習には向いてないんだよ…。

 (。ŏ﹏ŏ)…


 デスクの車両は趣味で羽田に航空機を撮影に向かわれ、その機材一式を積載出来るからと購入されたと申される、<フュージョン>あの長く幅広の車体でスラロームするの?。

(゜-゜)?


 出番が近付きシールドを上げたジェットヘル、其処に見えるお顔はPRESSの威厳に満ちている、スタート合図と共にスラロームへ、其れは圧巻としか言えなかった。あの長いホイルベースととあの幅広の車体で巧みにスラロームして行く、まるで体中に目が付いて居るかの様、パイロンと3センチ有るだろうか?、そしてフロアーと地面が接触するスレスレ迄バンクし交して行く、然しかも速い!、ゴールしたタイムは白バイと同じ、思わず拍手してしまった、此方を見て手を上げニコニコと笑って居られた。


 次の課題一本橋は30秒越え当たり前、あまつさえ完全停止するもの、反動使ってバックする者迄出る始末、大きな声でヤジが飛ぶ。


「いい加減にしろ!、後が閊えてんだろ!」

「上手いのは判ったからサッサと降りろ!」

 一体何なんだ此の業界に居る方たちは!、化け物揃い!、改めてトンデモナイ世界に俺は飛び込んだのを実感する…。

 ((((;゜Д゜))))ガクブル


 続いての指定速度からの急制動、タイヤが発するロック寸前の時しか聞けぬ音、ロックさせない絶妙なフルブレーキング。


 他社の者も白バイ以上の走りをしてた…。

 <ハンパじゃ無かった!>

 何年か毎ごとに行われるらしいが、毎回大荒れになるとデスクが教えてくれた。


 <やっぱりすごい人達、此の方々の中に自分も入って居る、まだまだ追い付く先は遠そうだが、追い付けるはず、嫌、追い付いて見せる!>そう誓った。


 不思議だったのは、これに参加して免許の裏に安全講習修了のハンコが押されてる。

 <アレが安全講習なの?、どう見ても競技会だよな?>と疑問に思ったが・・・?、細かい事は…。<気にしない、気にしない>そう思う事にした・・・。



 いやあ~何が凄いって、勿論<フュージョン>のスラロームもう圧巻、神業です!。その一言に尽きます、あの車体ですよ!、然も無段変速!、愛機の癖を知り尽くさないと無理ですあんな事、まだまだ先は長いんだな~と痛感しました。


 必ず追い付いて見せる!

 (๑•̀ㅂ•́)و✧

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