9/11am1;36

夜に寝るのは、本当に嫌なことだ。隣の部屋で眠るパパのいびきを聞くたびに、彼の口を枕で塞いでやろうかと思う。駅から徒歩15分のアパートの壁なんて、本気で壁をやってる壁からしたら、壁と名乗られること自体迷惑な存在だ。でも、パパのいびきがなくても、私は眠ることはできない。だからせめて、自分の行いを穏やかに喚きながら振り返ることのできる静かな夜にして欲しいとここらから願っている。パパ横向いて。

あの女との喧嘩の発端は、そばだった。

あの日,私たち映画研究部の5名は、これから食べる夕飯の店選びに難航していた。ラーメンかカレーか油そばかなどといった、男子大学生を構成する要素が次から次へとあがっていった。ラーメンもカレーも油そばも,私は嫌いだ。しかし、そもそもこの5名で夕飯を食べにいくこと自体に乗り気じゃなかった私は、気分じゃないからと言って帰るいい口実になるから、何も言わなかった。

「天丼どうっすか?」

1人の男が天丼を提案した。私は天ぷらは好きだ。ただ、丼。天ぷらにあうのは、そばだ。下が米ではなくそばだったら行きたいと思った。「そのお店天そばはないんですか?」

「天丼専門店なんです。」

悲しい話だ。でも仕方がない。専門店なんだからね。

「そばなんて世界一美味しくない麺類、滅んじゃえばいいんだよー!」女がこう言った。そこには明確な敵意があった。こんな6歳児のおねしょみたいな煽りにに突っかかっていったら、私もガキだと思われるなあ。とか思っていたけど,また私の口は頭より回るのが早かった。

「お前が滅べよバカ女。」

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先日の喧嘩について。 糸麻 @4machan

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