第2話  さすがにネタが尽きるのが早すぎませんか?

「もうネタがありません。」

みんなのご飯の手がとまる。

「いくら何でも早すぎるでしょおおおおおお。」

私の口からご飯がこぼれる。しゃべってる勢いでごはん粒飛ばしちゃうことありますよね。なんとなく、気づいているんですけど、飛ばした相手に申し訳ない気持ちが勝って、下向いちゃうんですよね。でも謝りましょう!

「ごめん!飛ばした」

口からご飯がこぼれる。

「じゃなくて、まだ2話だよ?」

監督はうつむきながら

「エアリスさん、そうなんですよ。なんかアニメキャラがアニメのストーリーとは別で、その日常を描いたような、メタ的な物語を書けたらなと思ったらしいんですけど、、、」

監督は続けて

「作者は、、、」

沈黙の後、監督が喉をならす。

私たちも唾を飲み込む。


「・・・これ美味しいですね」

そう!ここの名物「トリニクノナニカ」。こんがり焼いた鶏肉にナニカをかけたものです。もはや正体が分からなくて、鶏肉でさえ、得体の知らないナニカなんじゃないかって言われています。

「じゃないのよ!だからネタが尽きるんでしょ。なんか面白いことを考えたと思って、その場しのぎに小説を書くからこうなるのよ。そして大して面白くないじゃない!」

「でも、作者はいけるって思っているみたいですよ。この小説も『いいこと思いついた』って最初は目を輝かせて書いていたみたいですけど」

「けど?」

「書いてから気付くみたいですよ。え、なんでこんなの書いたんだろうって。でも勿体ないからとりあえず投稿してみようって」

「そんな気持ちで書かれてもキャラの私たちの気持ちも考えて欲しいわ!」

って、読んでいる皆さんすみません。こんな感じでいつも愚痴を言っているんですよ。お見苦しいところをみせました。こういう時は、癒やされるのが一番です。見て下さい。目の前に座っている美少女を。そう私の妹、マオちゃんです。マオちゃんこっち向いて♡はい、ここで場面切り替えです!


みなさん!こんにちは!魔王のマオです。あれ?こっちじゃない?あっちのカメラ?

あっ!改めまして。みなさん!こんにちは!魔王のマオです。おしとやかに手を振ってみます。今皆でご飯を食べています。私は、オムライスです。ふわとろのたまごにデミグラスソースがかかっています。みなさんはデミグラスですか?ドミグラスですか?ちなみに、昨日の作者の夜ごはんみたいです。


相変わらず、勢いで書いているみたいですが、私のお姉ちゃんはそれについてついに堪忍袋の緒が切れたようです。まあ、いつもですけど。でも、怒っているお姉ちゃんも可愛いです。怒っているときのお姉ちゃんは大分メイクが崩れていますが、私は知っています。そんなお姉ちゃんも可愛いことを。みなさんはなぜこの可愛さがわからないのか、分かりません。でもそれでいいんです。私だけの独り占めです。おっとよだれが垂れてしまいました。オムライスが美味しそうです。


ところで、私の隣にいる勇者様は何をしているのでしょうか。なんか鶏肉の骨で遊んでますね・・・それではどうぞ!



はい。勇者アルゴですが。エアリスは相変わらず怒っている。はっきりものが言える女性はいい。ん?顔が、、、年をとったのか?魔法でも誰かかけたか?彼女は知らないようだが、怒っているとき誰よりもここにある食べ物を食べるんだよな。だから、油っぽい食事には黒烏龍茶だとおもうんだけどね。なんか彼女に渡したときちょっと怒ってるようだが。なんか言ったっけ?


今日は食べられる前に、鶏肉を取った。食べ終わった骨をクロスさせてみる。ああ、思い出す。あのとき剣を交えた戦友との熱い思い出を。

まあ、そんなもんないんだけど。これ言ってみたかったんだよな。


「お兄ちゃん!食べ物で遊ばないの!」

うちのお兄ちゃんは今日もだらしがない。あ、私のターンですね。 そろそろ読者も読み飽きたところですよね。すいません、私はあまりこの物語には関わってなくて。安心して下さいね。もう少しで話が終わりますよ。え?私についてですか?そんな私なんて、、、ただ1つだけ言いたいのは、私がここでの一番の常識人です。それだけは勘違いしないでもらいたい。

え?これですか?あ、なんか皆避けるんですけど、●●の●●ですね。これ一番美味しいんですよ。●●を●●して●●した後、●●する食べ物で、美味しいんですけど。なんか私しか注文しないみたいで、、、


(ガッシャーーーーーン)


え?エアリスさんが?ヒートアップしてるんですか?お返しします!


「だから!どうするの!私たちの仕事はどうなるの!」

「まって、出ちゃう、、、食べ物全部でちゃうから、、、」

「薄給なのにどう生きろっていうのよおおおおおお」

「考えたのはあ、、、」

エアリスが監督の胸ぐらを離す。胸ぐらを離すってなんだ。

「我々で話を作るんです。大丈夫、私がシナリオを考えます。」

「本当にそれで上手くいくの?」

「分かりません。でもみなさんの協力が必要です。」

「・・・やるしかないのね」

「ええ、皆さんと一緒ならできます!」

「皆頑張るのよ!我々の物語がこのアニメを見てくれる皆を幸せにするの!さあ、立ち上がるとき!そう思わない?みんn…」


「あ、お兄ちゃんとマオさんお手洗いに、、、」

・・・

「やってられるかああああああああああああああああ」


エアリスの体重が増えるばかりであった。

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それはそれでメタい。 Yp @Yppyy

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