青春の集大成。

如月 愁

プロローグ

今日は高校生最後の文化祭。

つまるところ青春が終わるということだ。

大学生は青春だろって言われるだろうが俺はそうは思わない。

高校生は通学時間が決まっていて下校時刻も夜にはならない。

それに対して大学生は授業の時間が昼からだったりするからThe青春はないだろう。


半年もしたら卒業する俺たち3年生は文化祭で劇をすることになった。

この学校は1年生は展示、2年生はバザー、飲食をする。

3年生は劇かステージ上で行うものが恒例だ。


その恒例に従って夏休み前から準備を始めるものだが、期末テストが終わり皆が少し気が抜けているときに準備が始まる。

そうこうしてるうちに夏休みに入る。

夏休みに入ったら学校に行き、文化祭の準備を行う。

夏休みに入る頃にはだいたいのクラスで台本がほとんど完成している。

しかし、演者等は受験勉強などで行ける時間が少ない。

あぁ、バイトしている人もあまり来なかったな。


…こんなことを言っても何だが、俺も学校に顔を出して準備をしたりはあまりしなかった。

何故かって?そりゃあ…

学校に登校するのに片道1時間もかけるのはなぁ……


ま、ひとまず自分語りはこの辺にしてそろそろ出番だし気合入れていきますかぁ…!


なにを言おうとこれが最後だ。


精一杯自分のやるべきことをやってのけるだけ。



さぁ、始めよう。







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