第2話 昭和から来た

古られた映画ポスタびた電柱に貼ー。

通りを走るのは、丸みを帯びた不思議な車。

スマホを取り出すと――画面には「圏外」の文字。


「……ここ、本当に昭和?」


思わず声が漏れた瞬間、背後から声がした。

「大丈夫か?」


振り返ると、学ラン姿の青年が立っていた。

整った顔立ちに真っ直ぐな瞳。どこかで見たような――推しの俳優に似ていて、心臓が跳ねる。


「俺は悠也。……未来から来た」


思わず、変な言葉が口をついた。

「まさか誘拐、とかじゃないですよね?」


青年は困ったように笑った。


物語は、ここから時代を越えて動き出す。





あとがき「今回から本格的に昭和編スタート!ギャグは控えめで純愛メインですい

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る