第1話 完璧に見える彼女が抱えていたのは、誰にも知られたくない孤独だった。

第1章 孤独

一件、楽しそうな学校生活

ある教室で楽しそうに友達と笑ったり、お菓子を奪い合っている高校2年生の女の子がいた

橘 真琴。すらっとしてる美少女だ。密かに憧れている子達も多い。

そんな彼女がほのぐらい過去を抱え、孤独を感じているなんて誰が想像できようか。


今日も友達と下らない話で笑いあっている。大丈夫、仮面は外れてない。大丈夫。

誰も気づかない。私の笑顔の奥に、ぜつぼうをかくしていることに。

こんなことをし始めたのはいつからだろうか…

もう覚えてないや……


家に帰ると、「やっぱり光輝はすごいわね!」

「今日は何が食べたい?」

絶対私には聞かレルことのない言葉たちが並ぶ。

成績をほめたり、何が食べたいか、祖父母はいつもそうだ。

まだ帰宅していない父親は一見関係ないフリをして平等に接している振りをしているが、態度や行動の数々に弟を贔屓している言葉が含まれている。

祖父母と光輝の会話を聞きたくなくて、真っ直ぐに只今も言わずに部屋に行った。

ドアを閉めた瞬間、頬を伝う涙を誰も知らない。

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