転
見た全てに見覚えや、既視感を強く感じた。私は何かを忘れている。大切なものを。
すると頭の中心から、膨大な情報が飛び込んできた。どれも覚えがある。
あの海は、若いころ妹とよく遊びに行った所だ。
貝殻がよく砂浜にあがるので、妹は喜んでいた。
あの山は、幼き頃友達のDとよく探検した場所だ。カブトムシが多くて、虫取り籠が溢れそうだった。
あの少年の名前も、すんなり出てきた。
私は莫大な情報の波に呑まれ、気が遠くに流された。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます