束の間の休息
「ミルフェリア…そろそろ離して…」
さっきからずっと抱きつかれてて動けない…
「あ、ごめんごめん!」
あ、離れてくれた
「大丈夫だよ。ご飯用意してるんでしょ?早く食べに行かないと」
「あ、そうだった!早く行こっ!」
もぅ…ミルフェリアが抱きついてから行けなかったのにね…気にしてないけどね
「そうね。今日のご飯は何にしたの?」
「ん〜?今日はね〜前に神凪が撃ち落とした赤のワイバーンのステーキだよ〜」
3日前に撃ち落としたあのワイバーンを料理したのね
「大変だったんじゃない?私が赤のワイバーンの皮を剥いでおいたとはいえ…」
ワイバーンの肉の表面は硬いし…
「大丈夫大丈夫!神凪のくれたナイフを使ったら簡単に切れたから!」
ならいいのだけれど…
「もし刃こぼれしていたら言ってね?」
「うん!わかってるよ〜」
………きっと刃こぼれしないと分かっていても気にしてしまうわね
「それより早くご飯食べよーっ!」
「そうね。頂くとしましょうか」
冷めてしまう前に食べておきたいし
もぐもぐ…
…美味しいわね。
赤のワイバーンの肉の噛み応えがある特徴を活かしてて、噛めば噛むほど肉汁が出てきて歯応えを感じるわね…
それにシンプルな味付けが赤のワイバーンの肉旨味を引き出してる…
「どう?神凪おいしい?」
「えぇ。美味しいわよ。本当に…また腕を上げたんじゃない?ミルフェリア」
ほんとに美味しいわね…
「ありがと〜!もっと食べてね〜」
ドンッ!
「かなり焼いたのね?」
「うん!大体…20枚分くらい?」
……なるほど
「多くないかしら」
「……か…神凪がいっぱい食べるから!」
……私がいっぱい食べるの?
「……そこはミルフェリアじゃないの…?」
幾らなんでも私は、このサイズ(一枚あたり約750g)を20枚は食べれないし…
「……れ…冷凍すれば…」
「そう言ってもこの間、魔力牛のミルクを使って作った大量のミルクアイス入れたじゃない」
だから魔力冷凍庫のスペースは無いし…
「あ…あぅぅ……」
……そうしている姿はほんと可愛いわね。
「ま、魔力冷蔵庫に入れておけば少しは持つから、魔力冷蔵庫に入れておきましょうか」
魔力冷蔵庫には、内容物の時間経過を遅延させる効果があるし
「ありがと神凪〜!やっぱり神凪は最高だよ〜!」
ぎゅ〜っ!
「も〜抱きついてこないで〜。」
「え〜?」
それにご飯食べてる最中なのに…
「そのままでご飯をどうやって食べるの?」
「このまま食べる!」
………えぇ?
「…まぁいいけど」
「いいんだ。なら喜んで♪」
……抱きついて来ながらほんとに食べてる…
私も食べましょうか
もぐもぐ…
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