溺愛されないと私は貴女の事を好きになれない~貴女の子を産むのが私の幸愛~
一ノ瀬 彩音
第1話 私と貴女①
私は今、悩んでいる。
その理由は、目の前に座っている瑠璃が原因だ。
彼女とは幼馴染で親友だったけど、今は恋人関係にあり、同棲までしているのです。
そして、今日もまた、私たちはソファーの上で向かい合って座っていた。
しかし、いつものようにイチャイチャしているわけではない。
むしろ真剣な表情で見つめ合っていたのだ。
そんな状況の中、先に口を開いたのは瑠璃の方だった。
「貴女の事をもっと好きになりたいけど、私の事を可愛がって愛してくれないと好きになれない」
と言ってきたのです。
どうやら、彼女が言うには、私が瑠璃に対してもっと可愛がって愛を与えれば、問題ないという事です。
そんな彼女は瑠璃といちゃいちゃしたいですし、もっと好きになって欲しいから、
好かれる為にある策を実行する事にするのです。
それは、まず瑠璃と一緒にお風呂に入って体を洗ってあげたり、髪を乾かしてあげたりしながら耳元で囁きまくる作戦に出る事にしました。
瑠璃と一緒にお風呂に入る事が出来る事や、身体を洗ってあげたり、髪を乾かしてあげられるので、
とても嬉しくて興奮しちゃいますし、楽しみで仕方がありませんでした。
その時、私は思いました。
これなら、きっと瑠璃の心を開く事が出来ると確信したのです。
そして、早速、私達は一緒にお風呂に入り、お互いの身体を洗い合う事にしました。
まずは、私が瑠璃の身体を隅々まで丁寧に洗ってあげる事にします。
そうすると、彼女は気持ち良さそうな声を上げ始め、それを見ていた私は思わず笑みが溢れてしまいました。
その後、次は彼女の番となりましたので、今度は私が全身くまなく綺麗にしてもらった後、最後にキスをして終わりました。
こうして、無事に全て終わった時には既に夜遅くなってしまったので、今日はもう寝る事になりました。
翌朝になり目覚めると、隣には下着姿のまま眠っている彼女の姿がありました。
私は、起こさないようにそっと起き上がり、リビングに向かう事にしました。
そして、キッチンに向かい朝食の準備をしていると、後ろから突然抱きつかれてしまったのです。
驚いて振り返ると、そこには素肌エプロン姿の瑠璃の姿がありました。
彼女は、そのまま私に抱きついてきて耳元で囁いてきました。
その声を聞いた瞬間、私の体はゾクゾクっと震え上がり、力が抜けてしまいその場に座り込んでしまったのです。
そうすると、今度は私の前にしゃがみ込み、顔を近付けてきてキスをしてきたのです。
最初は軽く触れるだけのキスだったのですが、次第に舌を入れてきて濃厚なディープキスをしてくるようになりました。
それからしばらくしてようやく解放してくれたのですが、その時にはもう既に私の頭はボーッとしていて何も考えられなくなってしまっていました。
そんな状態の私を抱き上げて寝室へと連れていき、ベッドの上に寝かせた後、 私に覆い被さるような体勢になってきました。
これから何をされるのだろうと思っていると、彼女は耳元で囁き始めたのです。
それは甘く蕩けるような声音で囁かれるものでしたから、一瞬にして脳髄まで溶かされてしまったような感覚に
陥ってしまった私は、もう何も考えられず何も喋れなくなってしまったのでした。
「ねぇ、キスしようね」
「うん……」
と言って、今度はゆっくりと唇を重ね合わせました。
最初はただ触れ合うだけの軽いものでしたが、次第に深くなっていき、お互いに求め合うような激しいものになっていきました。
そんな中、ふと気になった事があったので聞いてみる事にしたのです。
それは、彼女がどのような表情をしているのかという事について知りたかったという訳です。
だから、私は思い切って聞いてみる事にしたのです。
そうすると、彼女は少し照れた様子を見せながらも答えてくれました。
そして、彼女が見せてくれた表情はとても可愛らしくてキュン死寸前でした。
それから暫くの間見つめ合った後、どちらからともなく再びキスを交わし始めました。
それからしばらく経った頃でしょうか?
ようやく満足したのか唇を離してくれたので、今度は逆に私が攻めてみる事にしました。
「キスするね!」
と言って、自分から積極的に責めていくことにしました。
そうすると、彼女は意外にも抵抗することなく受け入れてくれましたので、調子に乗って更に激しくしていく事にしました。
その結果、彼女は完全に蕩け切った顔になってしまい、もう完全に私無しでは生きられない体になってしまいました。
その証拠に、すっかり甘えん坊になってしまった上に、常に私の側に居たがるようになったのです。
しかも、ちょっとでも離れようとすると不安になってしまうようで、すぐに泣き出してしまう始末なのです。
そんな彼女の姿を見て可愛いと思いながらも困ってしまいます。
何故なら、いくら恋人同士とはいえ、ずっと一緒にいるわけにはいかないからです。
それでも、なんとか説得して納得してもらう事が出来たので、とりあえず安心しました。
ただ、その代わりに一つ条件を付けられてしまったのですが……。
まぁ、それも仕方がないことだと思いますし、別に構わないと思う事にしました。
それに、私は彼女の事が大好きなので、どんな要求をされても喜んで受け入れるつもりですから。
だから、これからもずっと仲良く暮らしていきたいと思っていますし、愛し合っていきたいと思います。
そして、いつか子供を作って幸せな家庭を築く事が出来たらいいなと願っています。
その為には、まずお互いに努力しなければいけませんよね?
まずは、仕事を頑張る事から始めようと思います。
そうすれば、きっと良い方向に向かっていくはずだと信じていますから。
よし、頑張ろう!
私は、そう決意を新たにして家を出る事にした。
しかし、玄関まで行くとドアノブに手をかける事が出来なかったのです。
何故なら、後ろから誰かに抱きしめられたからです。
不思議に思って振り返ると、そこには寂しそうな表情を浮かべている瑠璃の姿がありました。
どうやら、私に置いていかれるのではないかと思ったみたいです。
なので、私は彼女を安心させるために優しく頭を撫でてあげました。
そうすると、彼女は嬉しそうな笑顔を見せてくれました。
それから、私達は並んで歩き出し、途中でコンビニに寄って朝食を買ってから帰宅しました。
その日の夜、私は寝室で横になっていたのですが、なかなか寝付けずにいました。
そこで、試しに隣で寝ている瑠璃に抱きついてみると、彼女はすぐに目を覚ましてしまいました。
そして、私に微笑みかけてくれたのです。
その笑顔を見た瞬間、私は幸せな気持ちになりました。
「如何したの? 瑠璃」
その言葉に反応して、彼女は更に強く抱き締めてきました。
「もしかしてキスしたいの?」
と聞いてみると、彼女は首を縦に振りました。
そんな彼女が可愛くて堪らなくなった私は、そのまま唇を奪いました。
最初は軽く触れるだけのキスだったのですが、次第に激しさを増していき、最終的には貪るような激しいキスになってしまったのです。
それを終えた後、二人とも息を切らせながら見つめ合いました。
すると、急に恥ずかしくなってしまい、お互いに顔を背けてしまいました。
しかし、すぐに我慢できなくなって、もう一度キスをしました。
今度はお互いの舌を絡ませ合う濃厚なものでした。
しばらく続けた後、ようやく解放してくれたのですが、その時には既に私の頭はボーッとしていて何も考えられなくなってしまっていました。
「まだキスしたいよ、杏奈」
と言います。
その言葉を聞いて、私は思わず吹き出してしまいました。
何故なら、あまりにも可愛すぎるお願いだったので、つい笑ってしまったのです。
すると、彼女は頬を膨らませながら拗ねてしまいました。
そんな姿も可愛らしいなと思いました。
だから、今度は私の方からキスをする事にしました。
そうすると、彼女は驚いた表情を浮かべつつも、すぐに嬉しそうな笑顔に戻ってくれました。
それから、私達は何度も何度もキスを繰り返しました。
その度に愛情が深まっていくのを感じられますし、とても幸せな時間だと感じます。
そして、最終的にはお互いを求め合い、一晩中愛し合いました。
次の日の朝、目が覚めると隣には素肌のまま眠っている彼女の姿がありました。
私は、起こさないように慎重にベッドから出て、シャワーを浴びてから身支度を整える事にしました。
その後、リビングに戻ってくると、既に起きていた彼女が出迎えてくれました。
「おはよう、杏奈」
「おはよう、瑠璃」
そう言って挨拶を交わした後、私達はソファーに座ってテレビを観ることにしました。
しばらくすると、彼女が突然私の膝の上に乗ってきたのです。
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