転生したら前世の恋人の隣の家に住む幼女だったんだがwwwwwwwwww

@Yuriprpr2

第1話 プロローグ

じとじとと雨が降る。車が水を飛ばして走る音と水に弾かれた木々の音しか聞こえない宵で私は柄にもなく花束を抱えていた。普段は花など気にもとめないのに、今日という日ばかりは求めてしまう。愛する貴方と結ばれた記念日、女同士という弊害の多い恋愛も気づけば1年も経過していた。

「喜んでくれるかな、いや、怒るかな」

愛しい黒髪を思い浮かべて笑みがこぼれる。すこし不器用で、素直じゃなくて、それでも甘えん坊なかわいいかわいい彼女。子供が好きで、黒髪が綺麗で、自分に勿体くらいに優しい大好きな彼

女。

信号が青になる。逢いたいと思う気持ちが自分の足と共に先走った。

スポットライトが横から当たる。その瞬間、ドン、と鈍い音がして、花びらが宙に舞い散った。

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