第4章 呪いの真相


【Scene 1:闇の襲撃】

崩れかけた壁の向こうから、暗い影が蠢きながら迫ってきた。

その姿は無数のトランプのカードが絡み合い、まるで生きているかのように動いている。


「負ければお前は“カード”になる……」

その声は、館の呪いの根源、**“トランプの主”**だった。


直人は必死でカードを握り締め、影と対峙した。


【Scene 2:呪いの起源】

激しい戦いの最中、直人の意識は再び過去へと飛ばされる。


この呪いは、戦国時代のある一族が永遠の命を求めて禁断の契約を結んだことが発端だった。


その一族は、魂をトランプのカードに封じることで不死を得たが、代償として永遠に呪いを解く者が現れるまで、その苦しみは続く。


そして、呪いは一族の血筋に伝わり、トランプ館はその“牢獄”となっていたのだ。


【Scene 3:最後の決断】

現実に戻った直人は、崩れゆく館の中で最後の一手を打つ。


「俺は……この呪いを終わらせる!」


彼はカードをひとつずつ正しい順番に並べ替えながら、心の中で母親や仲間たちへの感謝と決意を語りかけた。


「さよなら、過去の俺……そして、ありがとう」


【Scene 4:解放の光】

最後のカードを置いた瞬間、館全体が光に包まれた。


呪いの“トランプの主”は悲鳴を上げて消え去り、館の壁は元通りになった。


外に出ると、夜明けの光が山を染めていた。


健吾は無事で、呪いの痕跡はすべて消えていた。


【エピローグ】

数年後、直人はあの館での出来事を語ることはなかったが、時折ポケットから一枚のトランプを取り出しては、静かに握りしめていた。


それは——

「ジョーカー」のカードだった。


【完】

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長編ホラー小説《トランプ館》 ジュラシックゴジラ @JWAGB

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