第3章 ジョーカーの覚醒

【Scene 1:目覚め】

直人が「♠53」のカードを握りしめた瞬間、館の空気が凍りついた。


カードからは低いうなり声のような音が漏れ、黒い煙がゆらゆらと立ち上る。


「お前は……ジョーカーとしての使命を受け入れるか?」


カードの中から声が響いた。


「お前が拒めば、この館の呪いは永遠に続く」


直人の意識はカードの中へと引き込まれていく感覚に襲われた。


【Scene 2:ゲームのルール】

目の前に広がるのは無限に続くトランプの平原。

52枚のカードが宙に浮き、静かに待っている。


「ゲームはこうだ」


先ほどの声——“ジョーカーの声”が説明した。


「呪いを解くには、カード全ての“真実”を見極め、52枚を正しい順序で並べ替えなければならない。だが、一度でも間違えれば、呪いは永遠にお前を縛る」


「そして、54枚目のカード……それがお前自身だ」


直人は震えながら頷いた。


【Scene 3:記憶の断片との対決】

トランプの一枚「♠10」が浮かび上がり、直人の前に現れた。


それは、直人の幼少期のトラウマである“母親の幻影”だった。


「やめて……!」「お前は我が一族の呪いを受け継ぐ者だ」


幻影はカードの絵柄と重なり合いながら、直人の心を揺さぶる。


「過去の痛みを乗り越えなければ、このゲームは終わらない」


【Scene 4:仲間たちの影】

館の中では、美咲と涼が必死に現実世界の呪いを解こうとしていた。


美咲は霊視を続け、トランプ館の呪いの根源を探る。


涼は古文書を解読し、呪いの儀式の詳細を掴み始めた。


「お前がジョーカーなら、俺たちはキングやクイーンとしてお前を守る役割を持っている」


美咲の言葉に、直人は心強さを感じた。


【Scene 5:運命の一手】

ゲームが進む中、直人は少しずつカードの意味と自分の過去を理解し始める。


「これが……“真実の順番”か」


しかし、最後の1枚を置こうとした瞬間、館の壁が崩れ、暗い影が襲いかかってきた。


「負ければお前は“カード”になる……」


その声は、トランプ館に宿る最悪の怨霊だった。

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