働かない彼氏とDV夫ができるまで

yuzu

第1話 母の反対

最初のニート化した恋人は高校の先輩、泰平タイヘイくんだった。


幼馴染でもあり、彼のことを家族ともども小学生の頃から知っていた。


「お母さんは反対。ここのが絶対に大変な思いをするよ」


私がすることに対しては何でもとりあえず反対する母。


「なんで? 昔の泰平くんとは違うよ。ちゃんと正社員として働いているんだよ」


それでもなんだかんだ言う母の言葉を流し、私は家を出た。


父は最後まで何も言わなかった。


母には言っていたようだけれど私に直接は言わない。


父はそういう人だ。


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