英雄曰く
Aoi人
第1話 始めに
この話が世に出回っているということは、世界が平和になったということである。まずはそれに、喜びの意を表明したい。
先んじて述べておくが、これは勇者パーティーの英雄譚などではない。もしそう思って手に取ったのであれば、すぐにこの本を棚に戻してほしい。恐らく、君をがっかりさせる話が、ここにはある。
なぜならこの話は、ただ私が…勇者パーティーの一人であった、戦士ブルーノが経験した、勇者パーティーでの思い出話だからである。
そこに華々しい栄光はない。あるのは恐怖と絶望。そして…淫らな男同士の関係だけである。もし君が勇者に憧れているのならば、私はそれを否定しなければならないだろう。
それでも勇者になりたいのであれば、私に止める術はない。ただ一つ、覚えておいてくれ。
勇者になるのであれば、尻の筋肉は鍛えておいた方がいいことを。
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