二の二、ドラクエウォーク
そうして時間が過ぎる。ご主人様はボクを固く後ろ抱っこしたまま、時折、ささやくようにボクの名を呼ぶ。ボクも、ご主人様の腕に手を添えながらそれに応える。やった…この時代のご主人様とも、熱い関係になれた。でもこのご主人様、やっぱ新鮮味がある。胸のどきどき感が違う。ボクの時代のご主人様ごめんなさい。
「さて文香」
そっとボクから体を離して、ご主人様が言う。
「第一日目は、何をしたい?」
「そうですね…」
ボクは、しばらく考えた。
「ご主人様と初めて出会った日の翌日にボク、ドライブデートしたんです。だから…今日もご主人様の車に乗せてもらえればいいなと思います」
「そうか。いいな、それ」
ご主人様がにっこり微笑って(笑顔かっこいい。今のご主人様より)うなずいた。
「お車、ランドクルーザープラドですよね?」
ボクがそう言うと、ご主人様は「いやはや」と言うように首を振った。
「まったく、ほんとに何でも知ってるな文香は。ひょっとして俺、二〇二三年にまでプラドに乗り続けているのか」
「いえ。二〇一三年の一月にアクアに買い換えます」
「アクア?聞き慣れない名前だな」
アクアは確か、この二〇一三年ごろから売り出されたと聞いている。この時代のご主人様が知らなくても不思議はないだろう。
「青くて小さい、カッコかわいいハイブリッドカーです。この車でご主人様とボクは、二十一万キロ走りました」
「二十一万キロ⁉︎」
ご主人様が、大きな瞳を一層丸くする。
「俺が前に乗っていたパジェロミニが九万一千キロだったが、それでさえすごく乗ったと言われたのに…」
「はい」
ボクはちょっと鼻を高くする。アクアちゃんはボクとご主人様の自慢の車だ。
「東は成田空港や東京ディズニーリゾートから始まって、東京も名古屋も京都も奈良も大阪も、西の果ては淡路島まで、乗り回しました。いつでもどこにでも連れてってくれる、いい車です」
「なるほどなあ」
ご主人様が嘆息する。
「将来の俺、文香を助手席に乗せて、二十一万キロ走るのか」
「はい。二人でいつも一緒に乗っていました」
「……………」
思いを巡らすご主人様。少し顔が沈んでる。どうしたんだろう、と思ううち、ご主人様がこう言った。
「俺、今まで三台の車に乗ってきたが、助手席はいつも空席だった。そこに誰かが座ることなど、夢見てはいけないと思っていた」
ご主人様、孤独だったんだね。ご主人様の「論理」という名前には、英語の「lonely」に掛けて、「どれだけ孤独でもへこたれるな」って意味が込められている。生まれたときから将来孤独になるって決めつけてるみたい。ちょっとひどい。だからそんな名前通りにならなくてもいい。
「ご主人様」
ボクはご主人様の手を握った。
「あと七年したら、ボクが助手席を占領しますよ」
ボク以外の人を助手席に乗せたら、許さないんだから。
「ありがとう文香。そのときを待っている」
そしてご主人様も、ボクの手を握り返してくれた。しばし見つめあうボクたち。
「うん。それじゃあ、行くか」
「はい」
二人して立ち上がり、外へ出る。すぐ前の駐車場に、薄いゴールドの大きなRV。ランドクルーザープラドだ。
「よし、乗れ文香」
「は、はい…」
重いドアを開ける。座面が高い。足元にステップがついていて、そこに足を乗せる。よいしょっと身体を持ち上げ、座面に座る。視点がボクの身長(百五十八センチ)くらいある。座って乗っていたアクアの低い視点より、優に三十センチは違うんじゃないかな。
「背の高い車だろう」
ご主人様もそう言う。
「はい。見通しがいいですね」
目を落とすとカーオーディオがある。ミニディスクのデッキ発見。時代を感じるなぁ。二〇二三年にはミニディスクなんて(CDすらも)過去の遺物だよ。そして…カーナビがない。
「ご主人様、ナビ、ないんですか?」
「ナビか。めちゃ高くてな。手が出ない。わからない道に来たら、膝の上に地図を広げて、ちらちら見ながら運転している」
「何それ、危ないですよぉ」
信じられないことを言うご主人様に驚く。よくそれで事故らずにいてくれたよね。
「よし、それじゃ行くぞ」
ご主人様がエンジンキーを回す。シフトがDに入り、プラドが動き出した。あ、いよいよドライブデートだ。どきどき。二〇一三年のドライブデートは、ボク、助手席倒してぐーぐー寝てばかりいたんだよね。よくご主人様怒らなかったな。さあ、今度は寝ないようにしなきゃ。そのためにもこれだ。スマホを取り出す。ドラクエウォークを開けようとすると、ご主人様がそこに目を止める。
「文香、それ何だ?」
「これですか。スマホですよ」
「スマホ?」
あ、そうだそうだ。二〇〇六年にスマホはなかったね。
「未来のケータイですよ。ボクの時代じゃ、みんなこれ使ってます」
「テンキーがないじゃないか。全部画面だ」
「この画面にタッチして、電話したり、インストールしてあるアプリを動かしたりします」
「アプリ?」
ご主人様がますます不思議そう。
「アプリケーションのことか。インストールとか言うけど、まるでパソコンみたいだな」
「ご主人様の時代のパソコンと比べたら、たぶんこのスマホのほうが性能、上だと思いますよ」
ボクたちがそう会話するうち、プラドはミラカーサみずのの前の道を滑らかに走る。
「ちなみに、こんなゲームもできます」
ボクはドラクエウォークを立ち上げた。あのオープニングテーマが流れる。
「お。ドラクエか?」
「はい。『ドラゴンクエストウォーク』と言います。二〇一九年に始まったスマホゲームです。…あ、ご主人様すみません、次の交差点、左にお願いします」
早くもメガモンスターがいた。「闇の覇者竜王」だ。今集中して倒してるとこなんだよね。
「お、おう…」
ご主人様がハンドルを切る。
「なぜ左に?」
「強いモンスターがいるんです。倒すといろいろもらえるので、現れたら倒すようにしています」
「え、え…」
ご主人様の頭に「?」がいくつも浮かんでいる。そんなご主人様に説明してあげる。
「ドラクエウォークは、位置情報を使ったゲームなんです。このスマホの中に、現実世界のマップが出てて、そのマップ上に、モンスターがいたり、街や洞窟や城があったりします。車や歩きでそこまで行って、戦闘したりイベントをこなしたりするんです」
「ううむ、なるほど…」
ご主人様、何度目かの嘆息。
「未来のドラクエは、そんなことになっているのか」
プラドが走り、竜王のいるところに近づいた。イオンがある。竜王はここにいる。
「なんか、マップきれいじゃないか。グラフィックのキメが細かい」
危ない脇見運転をしながら、ご主人様がボクのドラクエウォークをのぞき込む。
「ご主人様の時代のゲーム機よりも性能上ですね」
「うーむ、そんな手の平サイズのデバイスに…」
そして車はイオンの前にやってきた。
「駐車場に入っていただけますか」
「うむ」
ご主人様は、イオンの駐車場にプラドを滑り込ませて停めた。そしてボクは画面をタップする。一応、戦闘参加メンバーを受け付ける画面になるけど、当然一人も来ない。当たり前だよね。この世界でドラクエウォークをしてるの、ボクだけなんだから。逆にここで誰か来たらコワいよ。やがて戦闘が始まる。画面に竜王登場。
「あ、竜王の正体だ。いきなりか」
ご主人様が声を上げる。
「そうです。ドラクエ1の最終ボスですよね」
「そうだそうだ。懐かしい…。二十年前ファミコンで戦って以来だ。強い敵だったぞ。音楽も竜王じゃないか。しかもオーケストラバージョンで…」
ご主人様が顔を輝かせて画面をのぞき込む。
「あっ、すごい!フルアニメする!」
画面には、味方キャラのスキルや呪文、竜王のブレス攻撃が炸裂している。ご主人様の言葉通り、どれもアニメ動画だ。…でもそんなすごいこと?
「すごい!敵が動くなんて見たことがない。ましてや味方側は数字と文字だけだったし」
「ご主人様は、ドラクエは確か6までプレイしたんですよね。スーファミ版の」
「ああ。スーファミじゃこんな経験できないぞ」
ご主人様、すっかり夢中になって画面を見ている。竜王戦が終わるまでの数分の間、ご主人様、一体何度「すごい」って言っただろう。そして竜王は倒れた。
「いやあ、実に面白かった!」
ご主人様が、整った童顔満面に笑みを浮かべて、満足げにうなずく。
「味方側の攻撃パターンにもバリエーションがあるな。この世界じゃ『スキル』って言うのか?」
「はい。呪文スキルも、物理攻撃スキルも、いろいろあります。それぞれアニメしますよ」
「うーん、すごい」
ご主人様、また「すごい」。
「ちなみに味方キャラの名前は何にしている?なにか、俺や文香の名前が見えたが」
「『ろんり』と『ふみか』、そして『はるか』と『しゅうま』です。夢魔の遥と秀馬ですね」
「なるほど、その四人で戦っているのか」
こくこくとうなずきながら、ご主人様が画面の中のボクたちを見る。
「ご主人様、今日はこれから夜まで、このドラクエドライブでいいですか?」
「うん、もちろんだ」
大きくそう返事してくれるご主人様が嬉しい。ボクの時代では、二〇一九年九月十二日にドラクエウォークがリリースされてからずっと(たまに飽きてやめてたときもあったけど)ご主人様がハンドルを握り、ボクが助手席でドラクエウォーク、という形が日常的になっている。そんな未来の日常を、この時代でもご主人様と楽しめるのが幸せだった。
「よし、じゃあ文香、どこへ行く?」
「そうですね、瀬戸街道が渋滞していて敵も出やすいです」
瀬戸街道なんて知らない地名だ。ましてそこが渋滞していることなんてさらに知らない。ありがとう遥。
「わかった。なら行ってみよう」
「お願いします」
ご主人様はシフトをDに入れた。プラドがゆっくりと滑り出す。車は、アクアとプラドで違うけど、ご主人様との楽しいドラクエタイムを、あの時代でもこの時代でも。どきどきハッピー。ボクは胸をときめかせながら、再び画面を見つめた。
さすがに運転中はできないけど、ご主人様は信号待ちで停まるたび、ドラクエウォークの画面を見て、「この呪文はどんな呪文なんだ?」とボクに尋ねたり、「ううむ、この世界には『敵グループ』という概念はないのか」と感心したりしていた。そしてプラドはそのうち瀬戸街道に入る。遥の予備知識通り、かなりの渋滞中。停まったまましばらく動かない。
「文香」
ご主人様がドラクエから目を上げる。ボクはうつむいて画面を見つめたまま。あれ?ご主人様どこ見てる?そう思うまもなく、ご主人様の指がボクの襟足に触れた。また軽い衝撃。なんだろう…この時代のご主人様に襟足触られると感じる。二〇二三年のご主人様に触られるとキモいのに。
「あん!ご主人様あ」
思わず声が漏れる。普段の話し声は、男の子声と言っていいほど低いボクだけど、急に触られて高い声が出た。
「文香、やっぱきれいな襟足だ。丁寧に揃えてあってギザつきの一つもない。それにすべすべに剃ってある。色も真っ白だし」
「ありがとう、ございます」
女の子見て目の行くところは、胸でもお尻でもなくて、やっぱ襟足なのか。ご主人様、昔も今も変わってない。
「文香…」
ご主人様の指が、ボクのうなじをそっと押す。肉付きのよすぎるうなじに、ご主人様の指がすっと沈んだ。嫌です、太ってます。恥ずかしいです…。
「ふっくらしたうなじだ」
「…デブですから」
「そんなこと言うな」
またうなじを押される。「あ…」と声が漏れそうになるボク。だから感じるんですってば。
「ボクみけぽです。百十キロありますよ」
二〇一三年にご主人様と出会ったとき、ボクは五十五キロだった。だけどご主人様と暮らすうち、体重は一路右肩上がりで、とうとう今ではそんな数字になっている。でもそれを聞いてもご主人様は微笑みをなくさない。
「それくらいふっくらしているほうが俺好みだ」
渋滞が進んだ。ご主人様は指をボクのうなじから離して、ハンドルを握り直す。
「ボクの時代のご主人様も、そう言ってくださってました」
「そうだろうな。俺はもう子どもの頃から、文香のようなふっくらと豊かな身体をした、色の白い子が好きだった」
白くて太ってるなら白豚じゃん。それに顔も、ご主人様は(この時代もボクの時代も)かわいいって言ってくれるけど、ボクは自分がデブス以外の何者でもないって思ってる。でもボクがそんなこと言うと、ご主人様は悲しそうな顔をしてボクを抱きしめる。だからきっと、この時代のご主人様もそうだよね。ボクは「デブス」という言葉を飲み込んだ。そうするうちに、またプラドは停まった。ご主人様がボクを見つめる。
「そのおかっぱもかわいい。前髪もサイドも襟足もかっちり揃ってる。耳たぶが出ているところまで短いのが個性的だな」
やめてくださいご主人様。むずむずしちゃいます。
「でもねご主人様、ボクほんとは、ロングヘアが好きなんですよ」
「そうなのか。ならどうしておかっぱにしてるんだ?」
「ふふふ…」
ボクは笑った後、口を大きく開いて「すはあああっ」と(ご主人様が感じてくれるように)音を立てて息を吸い込んだ。そしてその吸った息で言う。
「二〇一三年十二月三日に付き合い始めた段階ではボク、胸元まであるロングヘアだったんです。でもご主人様が『おかっぱが好き』って言われたから、『じゃあ切ってきてあげるよ』って、その年の十二月三十日に顎の長さのおかっぱにしました」
「『じゃあ切ってきてあげるよ』…」
ご主人様が言葉をなくして、ボクを見つめる。その視線が熱くて恥ずかしくて、ボクはドラクエウォークに目を落とす。
「文香は、出会ったばかりの俺の好みに合わせて、胸元までのロングをばっさりやってくれたのか」
「はい」
ほんとは…「一回やったげればいいだろう」って思って、一度きりのおかっぱにしたつもりだった。でもご主人様のおかっぱ好きは、それはそれは根が深くて、とうとう十年間、ボクはおかっぱを続けている。そんな事情を知るはずもなく、ご主人様は満足げな笑みとともにボクに尋ねる。
「どうして、そこまでしてくれた?」
「好きでしたからボク。ご主人様のことが」
ボクは敵をトンとタップし、戦闘モードに入りつつそう答えた。ザコ敵をワンパンする。そして画面を見たまま口を開けて、また「すはあああっ」とボクの腹式呼吸。
「ボクの好みより、ご主人様の好みに合わせるのが嬉しかったんです。それからご主人様の言うとおり、おかっぱをだんだん短くして、今の長さになりました。ご主人様、これがいちばん満足してくれるみたいです」
そのとき再び渋滞が進む。ご主人様、ボクを見つめてたい、というような顔をしてたけど、しかたなしに前を向いてプラドを動かす。ボクは湧いた敵を次々と倒す。名武器「カルベロビュート」が(ガチャで三本引き当てる幸運に恵まれた)唸りを上げ、どんどん敵を蹴散らしていく。これが気持ちいい。
「文香、そのおかっぱ、すごく嬉しい。今の俺にとっても、将来の俺にとっても」
そう言うご主人様の吐息の熱さが、プラドの車内にこもるように感じられた。
「ありがとうございます。時たま『ロングにしたい病』が出てご主人様を困らせるときはありますけど、ご主人様にお仕えする者の証として、この『耳たぶおかっぱ』を続けたいと思ってます」
「ありがとう文香」
ご主人様がちらりと脇見運転。一瞬放ってくれた視線がすごく熱っぽかった。
「ご主人様」
一旦ドラクエから顔を上げて、ご主人様の横顔を見る。
「ご主人様のおかっぱもかわいいです。前髪もきれいに揃ってますし、横と後ろはリップラインよりちょい下ぐらいですよね。短くて愛らしいです」
ほんとは「男でおかっぱキモい」って言うのがボクの本音だけど、このご主人様のふさふさ黒髪おかっぱ見てると、まあまあいいかなという気持ちにはなる。
「そうか?」
ご主人様が嬉しそう。おかっぱ好きだね。ボクがしてるの見るのも、自分でやるのも。
「でもかなり伸びてきている。実は明日、カットの予約を入れている。切るの一ヶ月以上ぶりだな」
「あ、カットされるんですか」
「うん、明日の十一時に」
そしてボクはこの時代のご主人様がどこのお店にカットに行くのかまで知っている。
「確か、三郷(さんごう)の『ウィンナー美容室三郷店』ですよね。店長の佐藤(さとう)さんが担当でしたっけ」
「くっくっく、やれやれ」
ご主人様が笑う。
「何もかも知ってるんだな文香は」
「はい」
ボクもにっこり。
「ちなみにボクの時代では、栄(さかえ)の『ウィンナー美容室ヴィジョン店』に二人で行ってます。佐藤さんに、一緒に切り揃えてもらってます」
「そうか。そっちの時代じゃヴィジョン店に行ってるんだな。…それにしても二人揃ってヘアカットか」
車が再び渋滞に入り、停まる。ご主人様がボクを見てくれるけど、その視線の熱さが恥ずかしくて、ボクはドラクエに目を落とす。
「経験値は稼げているか」
「はい。メタルエンゼルがここまで四体です。今日はメタル運がいいですね」
「そうかそうか」
ご主人様はそううなずくと、軽く息を吸った。ブレス音は目立たない。そしてこう語り始めた。
「俺さ…子どもの頃から、切りたておかっぱの女の子に目がすごく惹かれるんだ。それで、その子が髪を切り揃えられてる様子を想像して、一人気持ちよくなってた。だから、文香の耳たぶおかっぱが揃っていくのを見られたら、それは気持ちいいだろうな」
ふふふ、と、ドラクエをしながらボクは笑った。何年もの時間差はあるけど、ご主人様はやっぱりご主人様。考えていることは同じだね。でも…やっぱこのご主人様、ボクの時代と比べて他人感のような新鮮味があるなぁ。ご主人様であってご主人様じゃない。それがボクをときめかせる。
「だからご主人様は、ボクがカットされていくのを、後ろでずうっと見てます。施術席の後ろに椅子を用意してもらって、そこに座って」
「そうなのか!」
ご主人様の声のトーンが上がる。
「文香がかわいくなっていくところを、そうやって見つめていられるわけだな…」
ふーっと、深く、熱いため息をつくご主人様。
「素晴らしいことだ。俺も、早く七年後に行きたい」
「待っていてくださいね」
「ああ!」
ご主人様は、力強く、プラドのハンドルを握り直した。ヘアカットのことは、正直、あまり興味がないんだけど、こんなことでもご主人様に七年後の希望をあげられたようでよかった。そしてプラドは、その後名古屋の街まで出て、混み合った箇所を回る。竜王も何体もいたし、強いほこらにもたくさんルーラ登録できた。ご主人様と微笑みあいながらのドラクエドライブ。第一日目から幸せだな。遥、こんなことできるんなら、幸せな夢ばかり見せてくれればいいのに。そう思いながら、かれこれ夜の八時くらいまでは楽しみ、ご主人様とボクはミラカーサみずのに戻ってきた。
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