第2話御前会議
*史実と違いすでにフランスが、ドイツに降伏しインドシナまで管理できないドイツが、最近イギリスと対立関係になりつつある大日本帝国に無償提供していた。
当初の内閣は疑問でしかなかったが、すぐさま現地住民をナチスから保護する名目で、進駐して英米の批判を防いだ。
1940年4月10日
この御前会議で今後我が国の道筋を決定する重大なことである事を、お忘れなきよう陸海軍両大臣お話を謹んでお願い申し上げる。
侍従長のお言葉から始まった。
米内光政首相兼海軍大臣
石原莞爾陸軍大臣
私から申し上げるに、前政権が行った中国侵攻を今すぐやめ撤退することを提案する。
欧米諸国が、我々の首をじわじわ絞めている中で中国と争っているのは愚の骨頂である。中国との国境のインドシナに12個師団(12万人)
満州と中国国境に15個師団を配置して、余った53個師団は米英蘭豪に備えとして撤退する事を、参謀本部で計画を立案し今すぐにでも実行可能である。
首相兼海軍大臣である私もその意見に賛成です。
我が海軍は、アメリカに宣戦布告と同時にハワイ奇襲攻撃を考えておりましたが諜報機関八咫烏から我が国の暗号がすでにアメリカに解読されており、計画が漏れている事を突き止めたのでハワイは囮として変わりにシンガポールに、派遣されたイギリス東洋艦隊に攻撃する、立案が完了しており暗号も八咫烏の協力を得て全て変更を終えております。
内閣としては、英蘭豪に宣戦布告を行い米国のハルノートは無視を決め込み時間を稼ぎ、アメリカの参戦を遅らせます。
確かルーズベルトは、若者を戦争に送らない事を公約に大統領選に勝利したのでしたな。
その結果世界の覇権をめぐる戦争に、参戦しずらい状況を自ら作るなど笑止千万であるな。
しかし米国もいずれ参戦することは、考えて我が国がどこまで占領しなおかつそれを維持するかが問題であるな。
内閣の戦争終結の計画としては、蘭印、インド、スリランカを占領した後にスエズ運河を占領しソ連への物資ルートを遮断これにより、イギリスもインドからの資源がない上にソ連にも物資が渡せずナチスとの戦争が、長期化して疲弊するだろう。
そこでアジアからの撤退を条件に講和をする。
見返りとしてスエズ運河の返還を付ける。
これで日本は、自給自足して生き抜くことが出来る。
それが失敗した場合はどうなるのだ?
ミッドウェー、ハワイを叩き占領する。
前政権の時から海軍は空母と輸送船を増産と艦載機と搭乗員の育成に力を入れており、空母は20隻輸送船は325隻ある。民間船を加えれば400隻これで大東亜の輸送を、支えることがギリギリ出来るだろう。
ミッドウェーとハワイを占領する際は、是非陸軍にも協力をお願いしたい。
もちろん協力しよう。
我々も物資の輸送が、不安であったが対策済みだったとは思わなかった。
ハワイ占領後は、どうするおつもりですかな?
今現在長距離戦略爆撃機の海王の生産がようやく始まり、海王をハワイから出撃させて西海岸を攻撃する計画を立案した。
なるほど無理やり参戦した挙句にミッドウェー、ハワイを占領された上に、本土まで爆撃されたら有権者は大統領に戦争やめろと突きつけますな。
計画通りにことが進めばの話ですからまずは、確実に目の前の問題を片付けていかなければならない。
なるほどそれならば陸軍から提案があります。
陸海合同参謀本部を設立しませんか?
今後は、陸海軍で協力して祖国のために戦うのですから別々の指揮系統だと不都合が出てきて作戦計画にも、影響が出ると私は考えているのだがどうだろう?
それはいい考えだと私は思います。
海軍の方は私がまとめるので、石原さんも誰がどの役職に就くかなど決めておいてください。
また話し合いをする必要もあるでしょう。
了解した。
こうして大日本帝国の行く末が変わったのであった。
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