第3話 児童書コーナー
“白い服の子供”の姿を見たとき、奈緒は血の気が引いた。
その子は確かに立っていた――首を傾けたまま、動かずに。
声をかけると、子供は静かに「まだ、あけちゃだめだよ」と言った。
気づくと、奈緒は児童書コーナーで「動けなく」なっていた。
足元を見ると、本が自動的に開いていく。
どれも“図書館で行方不明になった人物”の名前と写真が載っていた。
最後のページには「佐伯奈緒(2025.9.5消失)」と印字されていた。
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