第3話小学1年生
入学当初の1年は黒歴史そのものだった。
入学式の日、とても桜が綺麗だったのを覚えている。入学式には学童のおばちゃんも来てくれて楽しかった。友達も数人ほどいた。
ワクワクしていた。
けど、自分でもよくわからないけど調子に乗りすぎた。4月の頭らへんのとき
私は同級生の男子に水をかけた。手でバシャっとした。バケツでやったわけではない。少しの水遊び感覚だった。
今思うと何をやってしまったのか…
見事に先生に怒られた。
皆が外で遊んでいる時に呼び出された。
たくさん泣いた。何を思ったか覚えてはいないけど、たくさん泣いたことは覚えているの。
教室の静けさと、背中をさすってくれた先生の手。涙でいっぱいの顔。
初めて先生に怒られた日、あの日は忘れられない。
それから私は普通の学校生活を送っていた。
友達と落ちているペットボトルの中にダンゴムシを入れて、次の日に出して遊ぶなど、ダンゴムシをよく集めていた。
ペットボトルは校庭の隅によく転がっており、3、4年生が育てていたトマトやキュウリに水をあげている時に使っていたものだ。
ダンゴムシは気持ち悪いと思わないが、ワラジムシはとても嫌いで、それだけはキャーキャー言って友達と笑っていた。
給食の時、私はひどい性格だったかもしれない。全て食べきった人、牛乳パックを広げた人、がおかわりできるルールで、私はよく、おかわりした後の男子に
「牛乳パック、最後までできていないよ」
と、言っていた。必ずおかわり後に。最後の最後の工程である端の部分を広げることができていない人によく注意をしていた。そのたびに先生は
「それは、おかわりする前に言ってあげようね」
と、言っていた。
少しひねくれた性格で明るい自分、それが象徴的な一年でした。
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