『詞(1)』その2

■女性側の詞


漆黒よりも深き暗闇の道に挑む

 力強き信念で私を想う人

暗黒の終熄が視えずとも、諦めずにいた御方

まだ、貴方を知らない私は

 貴方の暖かな支えを感じて闘いぬく

――必ず、生きて、貴方の腕(かいな)の中に

 夢にも懐(いだ)く、私の夫よ

私の想いは天地に轟き、高尚な物を壊し

世界を奮わせ、光となる

散りばめられた私の欠片たちよ、力を与え給え

 幾万年も、私の夫の想いを刻むため

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