雲を摑む様な言葉で、心の隙間、御埋めします。

ふと意識が空白になったり、ぼんやりと何も考えずにそのまま気付かずに時が過ぎていたりした時に、朧気に感じた何とも言えない感情。

大抵はそのまま薄れて消えて行く物だけど、ごく稀に何時までも消えないで心の底に残り続ける、そんな何とも言えない不思議な感情。

そんな心の揺らぎを言葉にするのは、正に雲を摑む様な殆ど不可能に思える事ですが、驚く事にこの詩集ではそんな説明不能な雰囲気が随所で現れています。

空を渡る雲の様な朧げな何かを、作者様の鋭い言葉選びが、その周りを漂い、それが何処かに逃げて行かない様に包み込んでいるかの様な。

自分は余り詩に馴染みがある訳ではありませんが、読んでいてこれぞ詩! と思える様な数々の素敵な詩が鏤められている事に驚かされます。

とにかく一読される事をお勧めします。今迄に無い不思議な体験が待っています。