自衛隊の戦力化 〜人間と無人機〜
曇空 鈍縒
はじめに
現在、自衛隊は極めて深刻な人手不足に悩まされています。
入隊者の減少はもちろん、中途退職者の多さも問題です。
充足率は高い部隊でも90%台、低い部隊では50%台にまで低下している場合すらあり、戦わずして「壊滅状態」に陥りかけています。
しかし現在、日本は戦後最も厳しい安全保障環境という現実を背景に、急激に自衛隊の戦力化を進めています。冷戦時代には、壊滅と引き換えに米軍の増援到着までの時間を稼ぐ存在とまで言われていた自衛隊は、弾薬備蓄量を増やし、司令部の地下化を進め、戦える軍事組織へと変わりつつあります。
それと同時に、日米同盟の強化や世論・国際情勢の変化に伴って、海外派遣や対テロ戦争への対応も本格化しており、また災害派遣に対する国民の期待も依然として高く、自衛隊の任務は急激に量と強度を増しつつあります。
それが人手不足の自衛隊にとって極めて大きな負担になっているのは間違いありません。
では、そんな現状に対して、自衛隊はどのように対応していくのか?
今回は、近年急激に進む自衛隊の戦力化を、『人手不足への対応』という側面から解説していこうと思います。
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