第3夜:乗りたくないねぇ~

高やん「こんばんわ~。異世界に左遷された件についてです。本日は第3夜。はい、我々山ちゃん一行は、異世界が何なのかも知らず、魔道深夜バスターミナルに謎の上司に連れられて行くのでした~。」

山ちゃん「高やん、キャラ違うって…」

謎の上司「はい、〇ュー」

山ちゃん「もう、お約束なんやね。」

高やん「我々は既に魔道深夜バスターミナルに移動したのですけれどもね」

山ちゃん「いや、高やん。キャラ…」

目の前に1台の観光バスが停まる。

謎の上司「こちらが我々を異世界へ誘う魔道深夜バスでございます」

山ちゃん「いや、普通の深夜バス!!」

謎の上司「しかも4人掛け!」

山ちゃん「乗りたくないねぇ~」

謎の上司「しかも山ちゃん、高やん並びやで」

山ちゃん「うぉい!」

高やん「え、聞いてないぞ!」

謎の上司「いや、予算があんまりなくって…」

山ちゃん「たかやん、聞いてないぞ!っておかしくないか?」

高やん「うん?なんのこと」

山ちゃん「たかやん!ぐるやなぁ!」

プシューという音と共に開くドア

運転士「『かつての都号』。異京都行き~」

謎の上司「というわけで、乗りましょう」

山ちゃん「何がというわけや~~!」

謎の上司「ささ、他のお客さんに迷惑が掛かるで」

颯爽と魔道深夜バスに乗る、たかやん。

高やん「やまちゃん、いくで~」

山ちゃん「高やん…」


山ちゃんはそっとつぶやいた

山ちゃん「俺、ほんまどこに連れていかれんねん…」

力なく乗り込む、山ちゃん。


そして、ドアの閉まる音とエンジン音が鳴り響いた。


予告

ようやく魔道深夜バスに乗り込む2人+1。相変わらず楽しそうな高やん。

そして謎の上司は…やっぱり謎のまま。

魔道深夜バスはついに走り出す。目的地は、異世界の異京都行き。ゴールの東の宮営業所はいずこに。

次回、ご期待!(たぶん続く) 

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異世界に左遷された件について ぽよひろ @poyohiro

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