⑩ 其の日僕らは

あり得た心象を

肩ドルが思い浮かばない

世界は少し僕よりも賢いようだ


貴方が私の心をつくったから

僕は今心がないよ

伝えたい想い

感じる鼓動

全て薄れたあの日から


そして僕らは

其の日の僕らは

あなたを心象と捉えてしまうように

括り付けた理不尽を

そして世界は

其の日の世界は

息を呑むような

呼吸をしていた


紅茶を飲めない君が

僕に紅茶をくれた

ごめんね僕は

嗜好を頼りにしていた

心象なんて

幻覚なのかな


覚えて僕らは

確かに僕らは

ある日々の片割れであって

昨日までの僕らではない

貴方が私の心を

作ってくれたように

今度は自分に作らせてくれないか


だから伝えたい君に

この小話には紅茶を添えて

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小話には紅茶を添えて 茉由梨 @atsu114445

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