台詞だけ
パ・ラー・アブラハティ
会話だけ
「ねえ、世界を信じる?」
「藪から棒に何を」
「いやね、この星空をバーッと眺めてたらさ、私たちの存在がとても小さく思えて。本当に今いるこの世界は、世界なのかなって」
「哲学めいたことを言うんだね。……ん〜そうだな、この世界は世界だと思うよ。でも、それは君の中では世界じゃないのかもしれない」
「というと?」
「例えばだよ、君の中に確固たる信念があって、それに従って生きてます。でも、それを曲げたらある意味世界が壊れるでしょ?そうしたら、今いるこの世界は信じるに値しないんじゃないかな」
「君は頭がいいね」
「こんなことしか考えれない人間だからね」
「こんなことも考えれない私を馬鹿にした?」
「なんていう妄想を。してないよ、君は君のままでいいのだから」
「えー、なに告白?」
「君は告白を信じる?」
「哲学めいてるね」
「真似してバカにしてる?」
「なんていう妄想を。してないよ」
「世間一般的にはそれをしてると言うんだよ」
「変なの、やっぱり君といるのは楽しい」
「奇遇だね、僕もだよ」
「世界なんてどうでもいいかも」
「質問の意味を無くさないでくれ」
台詞だけ パ・ラー・アブラハティ @ra-yu482
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