アホウドリのジョセフ

ドライブもそろそろ終わる頃


遠景の湖畔


車窓から眺む


鳥はいつものその日暮らし


休肝日なんてものはない


仲間や親や人間も


丸ごと呑み込むつもり


飛び立つことに意味はない


山荘からおよそ2km半


それが生活圏内


やがて鳥は


家族連れが落としてった


ゴミ屑を口に入れた


なあそれから彼は何だか


スキップするのが楽しいらしい


ぎりぎりまで翼を押し込めて


大空でひらくのが楽しいらしい


固定観念という錠剤呑み干して


やがて鳥は人間の街へと向かって行った

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