もし世界から英語が消えたなら

チョコバー

プロローグ

ミーンミンミン……。


セミが大合唱する、ある夏の晴れた日。

サンサンと太陽の日差しが降り注ぐ中、日本にいるある少女は、小さなパソコンの画面を見つめながら震えていた。


……ああっ。ニナ、そっちに行ったら……そっちに行ったらダメなのに。


少女はニナに対して祈るように叫ぶ。

そして。


「悔しい……。」


少女は震える声で小さく呟いた。


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