第10話 エピローグ

10-1.朝

朝になった。

日菜子は泣き疲れて眠っている。

弥吉が日菜子に贈った髪飾りは、弥吉とともに光の粒になって消えてしまった。

弥吉が再びここに現れることはないだろう。


そろそろ俺は仕事に行く時間だ。

日菜子はこのまま起こさないでおこう。


今日、日菜子は店を開けるのだろうか?

今日の仕事が終わったら、日菜子の店に顔を出してみよう。


もし、店が開いてなかったら、またこの家に来て様子を見るとするかな。

そう考えながら、俺は静かに日菜子の家を後にした。

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日菜子と俺の憑き物払い @hanana_express

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