五行歌
tokky
第1話 わたしにできること
「小春日和」
薄紅の 薔薇を飾れば
遠かりし 幼き麦わら
手を引かれかし 指のぬくもり
いづれに行かむ 細道の
先のまた先
「けしき」
まなこに映るのはきみ
僕のまなこに僕は映らないけれども
きみは僕の目のなかで微笑む
僕のまなこに映る景色も人も
きみのまなこのなかの僕
「蒼い森の白い馬」
ひとりを愛するふたりを
斬りつける 風が縛る
ふたりは蒼い日本画のなか
いつまでも佇む白い馬
過ぎゆく客を見送る
「わたしにできること」
過ぎゆく人々と挨拶を交わす
遠くのことを、他人事と割り切る
ときおり、思い出してはくるしみ、忘れ去り
またよみがえる、悲しむ人をかなしむこと
白紙のノートをそのままにしておくこと
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