第14話

2045年より愛を込めて 第014話 愛知


国立病院の血液内科の清水女医を訪ねる。

聞きたいことをまとめて尋ねたいからだ。

「国立病院だから国家機密の血液に何か反応を!」

この質問から俺達RYOMA同盟の

今後を照らす答えになるなら……。


清水依子女医は、鉄分血液について説明してくれた。

「鉄分の含有血中濃度が高いだけ

 より固く、より強い血液に生まれ変わるわ」

「生命力の強化は察しが付きますが

 鋼鉄化の推進は具体的なメリットは?」


「あなたたちは私に質問しに来たことで

 反政府組織に狙われるようになるわ」

あなたたち=RYOMA同盟

「はんせいふそしき? あ、ああ

 反政府組織のことか。

 では、今日から身の危険が迫ることが?」

「大丈夫よ、事前に手を打っておいたから。

 音咲女医と上加瀬翔くんがあなたたちの味方になるわ」

清水女医が、おとさき女医を紹介かあ。

みだりに艶女医=ENJOYと掛けてみる。

「ちなみにですが、おとさき女医さんの漢字って?

 ああ、かみかせさんも知りたいな」

「音楽の音に花咲くの咲で音咲

 上下の上に加える瀬戸で上加瀬よ」

音咲女医と上加瀬さんね、メモメモ。

「音咲先生も血液製剤の研究の傍ら

 培養種子の権威だったりするわ」

栽培と養成であってるかな?

「ばいようって言うのは、栽培と養成の

 ハイブリッドみたいなものですか?」

「例えが秀逸ね。その通りよ。お昼にしない?」

「もう12時過ぎですね。ご一緒します!」

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