10話

「まあ、そうや。関係ある。でも今は考え方変えようと思っとる。昼休みに2人に自分の人生なんやから自分でえがけって言われてね」

「そうなんやな。カミサマって奴はレイトの人生の全てやったんか?」

「よく似たものだよ。僕は、僕の行動。いや、この世界の全てを支配してる奴。簡単に言うと、漫画やアニメ、小説の作者みたいな物。僕らは登場人物。故に、作者に決められた事からは逃れられないって思っててね。だから僕は、全て、カミサマのせいにして生きてたんだ。まあ、その方が楽だしね」

ワンテンポおいて酒井先生が口を開いたら。

「そうなんやな。でも、考え方変わったって言ってた。自分で選択するようにしようと思ったんか?」

「そうだよ。だから少しづつだけど、自分の意思で動けるように頑張ろうと、昼休み終わってから思ってて。だけど、まだ難しいかなって思っとる。でもね、先生にもこんな風に心配かけてたって思うと、ちょっと恥ずかしいかなって思ったよ。でも、先生はさ生徒のことよく見てるからさ、僕のことにも気づいてくれて嬉しいよ。ありがと」

「そっか、色々抱えとったんやな。でも、友人に恵まれたんやな。みんな優しいな」

「そうでしょ?自慢だよ。僕の」

「いいことだ。...おっともうこんな時間か。もうそろそろ帰り、もう暗くなる」

「あ、もうそんな時間なん、さようなら先生。また明日」

「あぁ、また明日な。無理せずになぁ」


酒井先生優しいな。でも、怖いってイメージの方が強かったわ。でも、やっぱり、生徒思いのいい先生やな。

でも、なんやねん今日。3人から自分の意思で生きろって言われちゃったよ!?それに、みんな僕が僕の意思で生きてないって気づいてるのすごいよね。みんな、僕のことよく見てくれてるなって思っちゃうね。はぁ、まったくや

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