6話

"だってさ、レイトがそんな風に考えてるなんて可笑しくて!"

「クールで、そして、たまにバカやって先生からかったりしてさ。そんなレイト見るのほんま好きなんだよオレ!見てて楽しくて、今日もいい日やって思う」

「うんうん!ハルトの言う通り!僕もさ、遅刻したら、カミサマ?のせいにするレイト面白くて好きなんよ!でもさ、思ってたより深刻なじょーたいってことだけが問題かな?ねぇハルト」

「あぁ、そうだソラ。思ってたより考え方が深刻な方向に向かってる。はっ、このままでは、レイトは、'地獄耳の鬼酒井'と結婚かもしれん...」

「はぁ?ッちょっと待て、何故そうなる?おかしいだろ!!あんな'地獄耳の鬼酒井'と結婚なんて死んでも嫌や!絶対嫌!!」

ハルトマジで何言ってんの?確かに僕も、今日の数学の時おもたよ⁉︎でもさ、そんな事マジなわけないやろ。嫌、やめてくれ、ほんま。酒井先生には悪いけど。ほんとに嫌や。

「でも、レイトが言う作者カミサマは多分、レイトと鬼酒井くっつけようとしてるよ。だって、ずっと今日レイトの事見てたし。これはくっつく前兆やで」

「うぐっ、それは僕も思ったけど、嫌なもんは嫌やで...」

「だったら、逆らわなきゃいけないね。そうしないと最悪な未来しかないしね!」

「...カミサマに逆らえる人間なんておらんやろ」

「まず、その考えがダメだね!レイトの人生をえがくんはレイト自身や。この世界をえがくのは今ここで、この世界を生きてる人々約81億人の人間が作るんや。そこに生きとらんカミサマが作るんとちゃう」

「そうそう、ハルトの言う通りだよ!自分の好きなように生きればいいじゃん。レイト。無気力に気ままに生きるのも一つやとは思うけど、レイトが好きなことを全力でして生きる方がきっと楽しいよ」


2人が優しい笑顔で言ってくるから僕は少し唖然としていた。そんな時間が、多分数秒いや数分かもしれない。分かんないぐらいの時間が過ぎた気がする。


「ぼk

キーンコーンカーンコーン

「あっ、やばい、レイト、ソラ遅れるで、走るぞー」

「うん、やばいよレイト行こ」

「あっ、うんそやな」


あぁ、カミサマはほんとこういう展開好きね。僕が何か言おうとしたら毎回邪魔が入る。案外僕が入って欲しいって思ってるのかな?

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