忘れられたバカ

曇り空の朝、タロウは学校の屋上に一人で立っていた。冷たい風が髪を揺らし、遠くの町並みが灰色に沈む。誰もいない屋上で、彼はポケットから小さな紙切れを取り出す。それは子どもの頃に書いた「夢リスト」。ページは折れ曲がり、色あせているが、文字はくっきりと残っていた。「俺、あの頃の夢、全部叶えられてるかな……？」小さく呟く。

その紙には、タロウが将来やりたいこと、成し遂げたいことがぎっしり書かれていた。バカな冒険、面白い挑戦、町のみんなを笑わせること……どれも無邪気で純粋な夢。タロウは一つずつ指でなぞり、心に問いかける。「全部はまだだけど、少しずつ近づいてる気がする……いや、必ず叶えてみせる」風に吹かれながら、決意を新たにする。

そんな時、ユリが屋上にやってくる。「タロウ、また一人で悩んでるの？」彼女の声に、タロウは振り向き、微笑む。「いや、悩んでるっていうより、計画中って感じかな。ユリ、俺、秘密の挑戦を考えてるんだ」ユリは少し眉をひそめるが、目は興味津々だ。「秘密の挑戦……？ふふ、またバカなことを思いついたんでしょう？」

タロウは頷き、紙切れを見せる。「これが俺の秘密兵器さ。少しずつ夢を現実にする計画だ！」ユリはその真剣な瞳を見つめ、微笑む。「……あなたらしいね。でも、応援するから」彼女の言葉にタロウは胸が熱くなる。「よし、じゃあ今日も全力で進もう！」

曇り空の下、二人は屋上から町を見下ろす。灰色の街に、ほんの少しだけ光が差し込む瞬間を二人は見つけた。タロウの秘密の挑戦は、まだ始まったばかりだった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

まだ全然かけてないのになんかつまんなくなってきたし、続きが思い浮かべれなくなったのでやめます。反応よければ（有り得ない）書こうと思います